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冬の本
¥1,870
SOLD OUT
発行 夏葉社 発売日 2012-12-12 ISBN 9784904816073 196ページ 冬に読んだ本や、冬になったら思い出す本。 冬に出会った本や、まるで冬のような本。 作家や音楽家や愛書家。本を愛する84人が、約千字で「冬」と「1冊の本」についてのエッセイを書き下ろしました。 装丁は和田誠さん。 冬と本の魅力がつまった、プレゼントに最適の1冊です。 今年から冬は読書。84とおりの冬の読書。 著者 青山南、秋葉直哉、淺野卓夫、天野祐吉、安西水丸、いがらしみきお、池内紀、池内了、石川美南、井嶋ナギ、伊藤比呂美、伊藤礼、井上理津子、岩瀬成子、上原隆、宇田智子、内堀弘、大竹昭子、大竹聡、大谷能生、岡尾美代子、岡崎武志、荻原魚雷、角田光代、片岡義男、木内昇、北澤夏音、北沢街子、北村薫、北村知之、久住昌之、小林エリカ、越川道夫、小西康陽、近藤雄生、佐伯一麦、柴田元幸、杉江由次、杉田比呂美、鈴木慶一、鈴木卓爾、鈴木理策、曽我部恵一、高橋靖子、高山なおみ、田口史人、竹熊健太郎、武田花、田尻久子、田中美穂、丹治史彦、友部正人、直枝政広、長崎訓子、名久井直子、能町みね子、橋口幸子、蜂飼耳、服部文祥、浜田真理子、早川義夫、平田俊子、平松洋子、文月悠光、穂村弘、堀込高樹、堀部篤史、ホンマタカシ、前野健太、万城目学、又吉直樹、松浦寿輝、町田康、南博、森山裕之、安田謙一、柳下美恵、山崎ナオコーラ、山下賢二、山田太一、山本善行、吉澤美香、吉田篤弘、吉本由美
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これでいくほかないのよ|片岡義男
¥2,090
発行 亜紀書房 価格 2,090円(税込) 発売日 2022年4月13日 判型 四六判 製本 上製 頁数 240頁 ISBN 978-4-7505-1736-0 Cコード C0095 いつまでも終わらない物語のはじまり 世界を旅してきた写真家が十年の時をまたぎ、 フォークランドと広東省で経験した驚くべき偶然とは…… (「スルメと空豆ご飯」) 職を失ったホステスとバンドマンがバーで出会い、 店長の話をきっかけに、町に団子屋を復活させようと動き出す…… (「これでいくほかないのよ」) ふとした会話と、少しのつながりから生まれる八編。 今なお斬新、最新短編集。 -------------------------------------- 【目次】 ■六十四年インパラ ■人生は野菜スープ ■スルメと空豆ご飯 ■「今日は三月十二日です」 ■エスプレッソ ■銀座化粧 ■夜景が見えます ■これでいくほかないのよ ■あとがき
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英語で日本語を考える|片岡義男
¥858
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ちくま文庫 定価 858円(10%税込) ISBN 978-4-480-43970-3 Cコード 0195 刊行日 2024/08/07 判型 文庫判 ページ数 192頁 小説家が解き明かす、英語らしさ・日本語らしさ Q 英語でなんて言う? 「ことの自然ななりゆき」 「でも私って、いつもそうだから」 「きみがいてくれるなら、この世のなかも捨てたものじゃないよ」 例えば、「地元産」は英訳すると“locally grown”。「産出された」あとの状態を示す「産」が“grow”という動詞を用いて表される、とても英語らしい言いかただ。この表現の違いとはなんだろう。英語を鏡にして写し出される日本語の構造や性能、また立ち現れてくる強さや弱さなどについて、小説家である著者が考える。 解説 倉林秀男
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豆大福と珈琲|片岡義男
¥770
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文庫 発行 朝日新聞出版 ISBN:9784022649218 定価:770円(税込) 発売日:2019年4月5日 A6判並製 232ページ 片岡義男には、珈琲がよく似合う。 たしかな文体とスタイリッシュな世界観。 あらゆる小説的企みにみちた「珈琲」をめぐる5つの物語。 息子を連れて地元にひとり戻ってきた幼なじみと、 「結婚」をしないまま新しい「家族」のかたちを探っていく表題作をはじめ、 珈琲を題材に作家が「小説」を書き上げるまでの思考の軌跡をとらえた 「深煎りでコロンビアを200グラム」、 小田急線沿線を舞台に過去と現在を往還しながら 3人の女性との微妙な関係性を描く「鯛焼きの出前いたします」ほかを収録。 文庫化に際して、巻末エッセイ「珈琲に呼ばれる人」を書き下ろし。 【目次】 豆大福と珈琲 深煎りでコロンビアを200グラム 鯛焼きの出前いたします この珈琲は小説になるか 桜の花びらひとつ 巻末エッセイ 珈琲に呼ばれる人 (解説/柚木麻子)
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MONKEY vol.20 探偵の一ダース
¥1,320
特集:探偵の一ダース 発行 スイッチ・パブリッシング ISBN:978-4-88418-4766 2020年2月15日刊行 価格:1,320円 (うち税 120円) 文芸誌「MONKEY」記念すべき20号目は「探偵小説」大特集!! ここ数年、国内外で「シャーロック・ホームズ」シリーズの度重なる映像化が注目を集める中、今年2020年はアーサー・コナン・ドイル没後90年目を迎えます。そのドイルによる「ホームズ」シリーズより、短篇「青いザクロ石の冒険」(The Adventure of the Blue Carbuncle)を柴田元幸が新訳。さらに柴崎友香、円城塔、片岡義男、西川美和ら豪華作家陣が「探偵」をテーマにした作品を書き下ろし。表紙イラストレーションは和田誠!! 【主なコンテンツ】 特集 探偵の一ダース 11名の豪華作家陣が「探偵」をテーマにした作品で競演!! 柴崎友香 / 円城塔 / バリー・ユアグロー / 片岡義男 / 西川美和 / 山村浩二 / 大竹伸朗 / 新井敏記 / fancomi / コナン・ドイル(柴田訳)/ ライ・クーダー(柴田訳) 対談 柴田元幸+西村義樹 「ホームズ語録」をテーマに、柴田元幸と言語学者・西村義樹が「シャーロック・ホームズ」シリーズの言葉を読み解く。 連載 イッセー尾形「クォーター・シャイロック」70枚一挙掲載 古川日出男 / 川上弘美 / 岸本佐知子 【CONTENTS】 特集 探偵の一ダース 絵―和田誠 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 8 大竹伸朗 探偵 11 柴崎友香 帰れない探偵 絵―出口瀬々 21 アーサー・コナン・ドイル 青いザクロ石の冒険 訳―柴田元幸 絵―シドニー・パジェット 38 fancomi 「9.Nov. - 24. Dec. 1989」 40 バリー・ユアグロー 鵞鳥 訳―柴田元幸 絵―内田有美 43 片岡義男 半年だけ妹です 写真―森山大道 51 円城塔 男・右靴・石 絵―辰巳菜穂 61 新井敏記 偽者 絵―nakaban 69 山村浩二 探偵の光と影 80 西川美和 蕎麦屋ケンちゃん失踪事件 絵―出口えり 93 ライ・クーダー みんな仕事の一部 1940年 訳―柴田元幸 絵―サム・メッサー 109 対談 西村義樹+柴田元幸 ホームズの言葉――「もの」が解読可能な世界 絵―きたむらさとし 122 柴田元幸 ホームズ生みの親の父親 127 イッセー・カバーズ イッセー尾形 クォーター・シャイロック 絵―イッセー尾形 154 百の耳の都市 古川日出男 雪国 artwork―田安規子・政子 写真―ただ 158 このあたりの人たち 川上弘美 シモーヌ 写真―野口里佳 160 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 暗がり 164 猿の仕事 166 本号の執筆者/次号予告
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MONKEY Vol.9 短篇小説のつくり方
¥1,320
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特集 短篇小説のつくり方 発行 スイッチ・パブリッシング 2016年6月15日刊行 価格:1,320円 (うち税 120円) 柴田元幸責任編集による文芸誌「MONKEY」Vol.9は、短篇小説を特集! 短篇の名手グレイス・ペイリーの作品、エッセイ、インタビューをすべて 村上春樹さんが翻訳。 また、短篇小説というジャンルをめぐる村上さんのインタビューも掲載。 CONTENTS 特集 短篇小説のつくり方 グレイス・ペイリー 訳-村上春樹 写真-川内倫子 短篇 死せる言語で夢を見るもの 短篇 不安 短篇 庭の中で 短篇 この国で、しかし別の言語で、私の叔母は、みんなが薦める男たちと結婚することを拒否する 短篇 これは玩具考案者である私の友人の、ジョージのお話 エッセイ 旅行しているとき インタビュー 喉をクリアにすること ジョーン・リドフによるインタビュー(1981年) 村上春樹インタビュー 短篇小説のつくり方 聞き手 柴田元幸 絵-タダジュン 超短篇 捕虜--マーシャ・リンクスに ムナ・ファドヒル 訳-柴田元幸 黒い羊 イタロ・カルヴィーノ 訳-柴田元幸 浴室と私たちの「海」 神慶太 無限のネズミ大学 メアリー・ルーフル 訳-藤井光 あの、すいません マシュー・シャープ 訳-柴田元幸 ナニャー 田辺青蛙 求めの高い男 ロベルト・ヴァルザー 訳-大宮勘一郎 迷路 ジョイス・キャロル・オーツ 訳-柴田元幸 和解の時 ポール・ベックマン 訳-柴田元幸 32:PM/34:PM/AM:93 アメリア・グレイ 訳-松田青子 模倣者たち J・ロバート・レノン 訳-柴田元幸 プライベート・ツアー バリー・ユアグロー 訳-柴田元幸 靴紐に送る惜別の辞 アイザック・バシェヴィス・シンガー 訳-柴田元幸 猿からの質問 いままで読んだすべての短篇のなかで、一本だけ自分が書いたことにできるとしたら、どれを選びますか? 荒井裕樹/是枝裕和/青木淳悟/円城塔/リン・ディン/エイミー・ベンダー/いしいしんじ 小説がうまれるところ 岸本佐知子 多摩川前半 片岡義男 多摩川後半 変奏と主題 文・絵-きたむらさとし 訳-柴田元幸 詩-チャールズ・シミック 『このあたりの人たち』刊行記念 川上弘美インタビュー 流木で作ったテントは、明日飛んでもいい 聞き手 柴崎友香 写真-川内倫子 このあたりの人たち 川上弘美 目薬 写真―野口里佳 宮澤賢治リミックス 古川日出男 風の又三郎たち 絵―秋山花 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 YRP野比 工藤直子+松本大洋 猫が海へ
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〆切本2
¥2,530
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発行 左右社 著者:森鷗外、二葉亭四迷、武者小路実篤、北原白秋、石川啄木、芥川龍之介、横溝正史、小林多喜二、堀辰雄、丸山眞男、水木しげる、山崎豊子、田辺聖子、赤塚不二夫、高橋留美子、穂村弘ほか 装幀:鈴木千佳子 定価:本体2300円+税 46変並製/392ページ 2017年10月30日 第一刷発行 978-4-86528-177-4 C0095 「やっぱりサラリーマンのままでいればよかったなア」 あの怪物がかえってきた!作家と〆切のアンソロジー待望の第2弾。非情なる編集者の催促、絶え間ない臀部の痛み、よぎる幻覚と、猛猿からの攻撃をくぐり抜け〆切と戦った先に、待っているはずの家族は仏か鬼か。バルザックから川上未映子まで、それでも筆を執り続ける作家たちによる、勇気と慟哭の80篇。今回は前回より遅い… ❖ 目次 学問のすゝめ 福沢諭吉 はじめに Ⅰ章 今に死ぬ、どうしても書けぬ 作家の生活 源氏鶏太 書簡 明治四十年 二葉亭四迷 気まぐれ日記 大正十二年/十三年 武者小路実篤 夜なかに思つた事 森鷗外 手紙 大正十一年 北原白秋 明治四十二年当用日記 石川啄木 当分原稿御依頼謝絶 山本有三 手紙 一八六六年 ドストエフスキー スランプ 夢野久作 手紙 大正八年/十年 芥川龍之介 坂口安吾との往復書簡 昭和二十九年 石川淳 愛妻日記 昭和五年 山本周五郎 書簡 昭和七年 小林多喜二 義務 太宰治 灰色の皺 松本清張 永久未完成型、いつもトルソー 丸山眞男 『放送朝日』は死んだ 梅棹忠夫 妥協する地点 安岡章太郎 井上ひさしの遅筆詫び状 井上ひさし 編集後記 『面白半分』編集部 かんづめ 宮尾登美子 有眠 向田邦子 引っ越しだったんです。 川上弘美 約束 リリー・フランキー 愛の対応、余生は反省 川上未映子 だれが理解するかあ、ぼけ。 町田康 Ⅱ章 編集者はつらいよ 手紙/はがき 昭和八年/十一年 萩原朔太郎 虚子さんの文章 滝井孝作 手紙/はがき 昭和四年/六年/十五年/十六年 堀辰雄 拝啓 編集長がた様 深沢七郎 作家と、挿絵画家と、編集者と 五味康祐 待つこと 小川国夫 バカラシ記者はつらいのだ 赤塚不二夫 変人 吉村昭 野坂昭如「失踪」事件始末 校條剛 Ⅲ章 〆切タイムスリップ さようなら 團伊玖磨 「骨の肉」の思い出 河野多惠子 カンヅメ稼業に悔あり 五木寛之 神保町 2 片岡義男 けもの24時間 高橋留美子 一枚の写真、妻のヒトコト- 嫌になった、そのときに 椎名誠 国境と締切り 平出隆 自由であるということ 村山由佳 新しいスタート さくらももこ Ⅳ章 助けておくれよ、家族 妻と作家は両立するか 神近市子・岡本かの子・今井邦子・宇野千代・中條百合子・美川きよ・平林たい子 愛猿記 子母澤寛 書簡 昭和九年 川端康成 異国の女への手紙 一八三三年 バルザック 一杯亭綺言 横溝正史 字を書く手 辻佐保子 『銀杏散りやまず』歴史紀行 辻邦生 おそ起きは三文の得 田中小実昌 執筆の日々 澁澤龍子 随筆家失格 澁澤龍彥 ミステリー作家の二十四時間 赤川次郎 僕は、とにかくよく眠る 中島らも 骨折り損のくたびれもうけ 三浦しをん Ⅴ章 〆切幻覚作用 化物 野間宏 研究室裏の空想 木下杢太郎 水木しげる伝 水木しげる 直哉の夢 小川国夫 日々疲々 笹沢左保 腹立半分日記 昭和五十三年 筒井康隆 ストップ!!ひばりくん! 江口寿史 デッドライン 穂村弘 なぜ私たちはいつも締め切りに追われるのか 松尾豊 作家の時間割 冲方丁 Ⅵ章 それでも〆切はやってくる 締切り 井上靖 晩年の父犀星 室生朝子 私の履歴書 室生犀星 まぼろしの七里湖 大庭みな子 締切りがまた来る それが人生 伊集院静 物書き根性 ハルノ宵子 残花亭日暦 平成十三年 田辺聖子 最後の決断 山崎豊子 Ⅹ章 〆切の刑 ハナモゲラ語の思想 タモリ 読者へ 野坂昭如 奥付 著者紹介・出典 〆切のない世界 堀道広
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文学ムック ことばと vol.5
¥1,650
発行 書肆侃侃房 A5、並製、208ページ 予価:本体1,500円+税 ISBN978-4-86385-516-8 C0495 編集長/佐々木敦 ロゴマーク/石黒正数 表紙・本文デザイン/戸塚泰雄 装画・挿絵/近藤恵介 【巻頭表現】 川勝徳重「パイプのけむり」 【特集 ことばとわたし】 ◎小説 円城塔「時をかける少女」 片岡義男「ブカレストから来た」 草野なつか「丘の船着き場」 長嶋有「舟」 樋口恭介「適切な距離」 古谷利裕「騙されない者は彷徨う」 ◎評論 江南亜美子「更新される、「私小説」」 大滝瓶太「幽体離脱する「私」」 ◎対談 桜庭一樹×西村紗知「「私」はどこからやってきたか?」 【創作】 戸田真琴「まい・おーるど・ふれんど」 李琴峰「怨念花が呪う島」 【翻訳】 ブレンダ・ロサーノ 成田瑞穂訳「石はどんなふうに考える」 【本がなければ生きていけない】 豊﨑由美「本が怖い」 吉開菜央「私の原点は絵本」 ● ことばと バックナンバー https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=ことばと%E3%80%80書肆侃侃房
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ロンサム・カウボーイ|片岡義男
¥1,760
発行 晶文社 装丁:平野甲賀 四六判上製カバー装 288頁 定価:1,760円(本体1,600円) 978-4-7949-6870-8 C0093 〔2015年1月〕 夢みたいなカウボーイなんて、もうどこにもいない。でも、自分ひとりの心と体で新しい伝説をつくりだす男たちはいる。長距離トラックの運転手、巡業歌手、サーカス芸人、ハスラーなど、現代アメリカに生きる〈さびしきカウボーイ〉たちの日々を、この上なく官能的な物語として描きだす連作小説集。 1975年の初版から約40年の時を経て、片岡義男ファン待望の初期作品群がオリジナル・デザインのまま復刊。 ☆ほか、『10セントの意識革命』、『町からはじめて、旅へ』の2冊も同時復刊! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【目次】 六杯のブラック・コーヒー 拳銃つかいの最後 霧の朝はやく、二車線のハードライダーが…… ライク・ア・ローリング・ストーンだって? 南へむかう貨物列車 西テキサスの小さな町 縛り首の木(ハンギング・ツリー) ブラドレーのグランプリ ジョージア州では桃が熟れるころ 胸に輝く星 パッシング・スルー ロディオ・バム 荒馬に逢いたい カーニヴァルの女 あとがき ● 片岡義男 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=片岡義男
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窓の外を見てください|片岡義男
¥2,090
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発行 講談社 発売日 2019年07月24日 価格 定価:2,090円(本体1,900円) ISBN 978-4-06-516675-8 判型 四六変型 ページ数 274ページ 江國香織さん、陶酔! 小説風に書くと、“「革新的? 確信犯的? なんといっていいかわからないわ、でも、すみずみまでほんとうにおもしろい」と香織は言った。「小説のなかで何度も発生するのね、小説が」そう続け、「それにしても、きび団子」と感に堪えたように呟いて、「こんな小説、片岡義男にしか絶対に書けないわ」と、幸福そうなためいきをついた”のでした。 デビューしたばかりの青年作家・日高は、勝負の2冊目執筆のため、かつて親しかった3人の美女を訪ねようと思い立つ。その間にも、創作の素材となる出会いが次々に舞い込んできて……。 小説はどのように発生し、形になるのか。めぐり逢いから生まれる創造の過程を愉しく描く。 瑞々しい感性を持つ80歳の “永遠の青年”片岡義男、4年ぶりの最新長篇。 ● 片岡義男 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=片岡義男
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言葉の人生|片岡義男
¥2,420
発行 左右社 装幀:鈴木成一デザイン室 装画:アンドーヒロミ 定価:本体2200円+税 四六判並製ビニールカバー/304ページ 2021年8月25日 第1刷発行 978-4-86528-041-8 C0095 言葉と作家の知的で愉快な関係を思う存分に味わえる、9年ぶりの語学エッセイ。 ブルースに登場する人々は、その後どんな人生を送ったのだろう。かつて高級で輝かしく特別だった「ケーキ」という単語は、「ケーキバイキング」に安住の地を得た。「青春」を本気で直訳すると「ブルー・スプリング」になるのか。そして珈琲はいまや「珈琲」のひと言では頼めない…… 新しい日本語、懐かしい英語。それらをつなぐ、カタカナ語。絶え間なく生まれ、変化し続ける言葉たちに驚いたり、楽しんだり、考えこんだり、時々ちょっぴりぼやいたり。 「サンデー毎日」連載に書き下ろしを加えた全88篇を所収、著者の新鮮な驚きと発見に満ちたエッセイ集が、ノスタルジックなビニールカバーの装幀で登場。 毎日の日常のなかで、時間を作っては、僕はなにほどか創造的な世界について、文章を書いてきた。六十年は続けてきたことだろう。時間を作っては、とたったいま僕は書いた。こににひとつの鍵があるようだ。日常の時間とは区別された、もうひと種類の時間のなかで、僕が使う日本語とは、なにか。『サンデー毎日』での連載の果てに、僕は新たな主題を見つけたようだ。日常とはすべてを異にするもうひとつの現実のなかで、僕が使う日本語とは、いったいどういうものなのか。これについて書くのは厄介なことだろうか。それとも、思いのほか簡単に、およそ千字ほども使えば、ことは足りてしまうものなのかどうか。やってみないことには、なにもわからない。やるほかない。新たな主題を僕が見つけたとは、こういうことだ。(あとがきより) [目次] バッテンボーからビル・ライス・テレビの国へ Zicoとジーコはおなじなのか ミーティングでペンディングとなる すべてが片仮名語になった国とは 千差万別という面倒くささをいっきに解決するには26 のっける気持ちはことのほか大きい 思い出は言葉をめぐって 「珈琲」のひと言ですべてが通じた時代 いまでは聞かないし見ない言葉 男性とは明確に区別された生き物がいる国 俺を中心にすべては堂々めぐり ブンブンでロカボにノスヒロ 僕には読めなかった漢字 酒にまつわる言葉について 僕はきまり文句を使わない人なのか 僕はそこに論理を感じない あまりにも素晴らしい出来事 そしてすべてを水に流しましょう コカ・コーラを飲みましょう 「最低限の会話能力」とはなになのか 彼らのその後の人生は 「インイチガイチ」の衝撃を受けとめる チャーリー・ブラウンは直球の投手だ 日本語にとって「三」とはなにか 国際都市で天麩羅定食を食べる 六十八年ぶりの日本と日本語 深い意味はない、しかし俗世間はよく見える 読んでみた。面白かった クヨクヨ、イキイキ、オイオイ、グッタリ お焼き加減はいかがなさいますか 甘からの汁を肴にして 男性の存在が前提にされている まもなくの発車となります 無邪気な直訳はホラーである 男子と女子に分かれてせいの順に わずか三画のなかに日本のすべてがある 外国人たちは日本語に接近している 豚肉の生姜焼きとポーク・ジンジャー その日本語は原語を超えている 大人たちが教えてくれなかった言葉 ノット・オンリー・バット・オルソー 手間は出来るだけ省きましょう 街を歩けば謎にあたる きまり文句ですべてが間に合う 日本語はけっして曖昧ではない 彼女を納得させるのは大変だからなあ こういう言葉には頭を抱えるほかない なんだ、そんなことも知らないのか 流れる川の水にすべてを託す 戦争の経済的負担はとてつもない額になる 日本語は滅びていくのだろうか 英語を学ぶ教材としての英字新聞 日本語にならない英語というもの 「俺」はしぶとく生きのびる 頭に「かね」のつく言葉を探してみた よろしかったでしょうか 丁寧さと正確さ、そしてご理解のはざまで 思っていないで答えをくれ 日本語能力試験N5に合格するか お前はネクタイがいつもゆるんでいる 空飛ぶ円盤の時代は過ぎ去ったか 歌のなかの女性たち 母親をめぐって話はつきなかった 「こころ」について学習する 進駐軍の残飯の日々 はるかに遠く子供たちが遊ぶ 受話器に飛びついたのは、いつだったか スヌーピーが果した役は大きい 犬も歩けば棒に当たる 花道はもはやどこにもない 曇りガラスに必ずこう書いた 知らなかった言葉を知るとき 人が生きるから人生なんだよ ライナスは眼鏡をかけている 未来への明かるい希望 サービスはまだ生きている 一拍子、二拍子、四拍子 かつてはよく使っていたはずなのに アカンベーにレロレロバー 失敗は七回まで許される 自分にとって面白い日本語とは 喋る人ではない、考える人なのだ 省略しなければやってられない バイリンガルはこんなふうに発展する 悲惨な現実と幸せな空想と 人の意志や態度を表す「腹」という言葉 彼女のコロッケ、彼のメンチカツ ギョウニンベン 片岡義男(かたおか・よしお) 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年発表した「スローなブギにしてくれ」で野性時代新人賞受賞。近著に『いつも来る女の人』『彼らを書く』『窓の外を見てください』『片岡義男COMIC SHOW』(共著)など。 ● 片岡義男関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=片岡義男
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ここは東京 片岡義男写真集
¥2,750
発行 左右社 定価:本体2500円+税 A5判変形上製/144ページ 2010年12月30日 第一刷発行 ISBN978-4-903500-47-8 C0072 愛する東京、私の故郷。 好きな景色を写真機で拾い歩けば、 それも東京、これも東京。 132点の絶景を1冊にまとめて、『ここは東京』 小説家・片岡義男にとって、写真を撮ることとは。 内なる思考の動きを語った「あとがき」収録。 ● 片岡義男 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=片岡義男
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作家と珈琲
¥2,090
発行 平凡社 平凡社編集部 編 出版年月 2022/01 ISBN 9784582747140 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 288ページ 毎日の食卓で、行きつけの喫茶店で、異国の地で味わう、一杯の珈琲。昭和の文豪や現代の人気作家によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。珈琲の香りただよう52編。 【収録作品(掲載順)】 1 珈琲のある風景 茨木のり子 食卓に珈琲の匂い流れ 小沼丹 珈琲の木 獅子文六 『可否道』を終えて 寺田寅彦 コーヒー哲学序説 北原白秋 六月 有吉玉青 緑の珈琲 原田宗典 モーニングコーヒー余話 中村好文 カフェオレ ボウル 2 珈琲一杯の時間 串田孫一 山旅と珈琲 片岡義男 タヒチ・パペーテの、インスタント・コーヒー。 長田弘 コーヒー屋で馬に出会った朝の話 水木しげる ある一日 しりあがり寿 ジブン的コーヒー史三つの時代。 渡辺貞夫 開け放したドアから聞こえてくるジャズに憧れた。 吉井勇 珈琲の歌 永田耕衣 珈琲の句 3 喫茶店よ永遠に 植草甚一 喫茶店で本を読んでいるかい 赤川次郎 コーヒー色の回想。 沼田元氣 純喫茶愛50カ条 小田島雄志 喫茶店人生 曽我部恵一 「コーヒーと恋愛」 田河水泡 『のらくろ喫茶店』より 鷲田清一×木村衣有子 「平熱」としての京都の喫茶店 織田作之助 大阪の憂鬱 萩原朔太郎 喫茶店にて 今和次郎/吉田謙吉 銀座のカフェー女給さん服装 佐藤春夫 芝公園から銀座へ 古川緑波 甘話休題 広津和郎 正宗白鳥と珈琲 4 わたしの珈琲作法 安岡章太郎 〈コーヒー道〉のウラおもて 池波正太郎 下町の〔コーヒー〕 永井荷風 砂糖 花森安治 コーヒーのふしぎ 石井好子 どんぶりで飲む、キャフェ・オ・レ 別役実 コーヒー 珈琲 平岩弓枝 珈琲と私 多和田葉子 ゆずる物腰ものほしげ 村田沙耶香 タイムスリップコーヒー 吉田戦車 ああ、豆の持ちこみ 土屋賢二 コーヒーの魅力を捨ててきた。 十文字美信 珈琲 『現代礼儀作法図説』より 珈琲のすすめ方/珈琲の飲み方 5 珈琲見聞録 シーボルト(斎藤信訳)「小倉から下関への渡航と下関滞在」より 夏目漱石 珈琲店、酒肆及び倶楽部 人見一太郎 巴里の珈琲店 勝本清一郎 カフェー 斎藤茂吉 カフエ・ミネルワ 林芙美子 「巴里日記」より 片山廣子 コーヒー五千円 日高敏隆 フランス家族の中の九カ月 高山なおみ ネスカフェ 石川直樹 エチオピアのワイルドコーヒー
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くわえ煙草とカレーライス|片岡義男
¥1,980
発行 河出書房新社 単行本 46変形 ● 274ページ ISBN:978-4-309-02694-7 ● Cコード:0093 発売日:2018.06.18 昭和の喫茶店に誘われるように出会う男と女、漂う音楽、そして本と珈琲とカレーライス……滝口悠生氏推薦! 奇跡のような「日常」がここにはある。片岡義男が贈る、至極の7篇。 「カレーのおいしい喫茶店にははずれはない。そこにはいくつもの物語を通り過ぎてきた客や店主が待っていて、席に着けばすぐに小説がはじまる」 あの頃の、奇跡のような「日常」がここにある。 男と男/男と女を巡る7つの物語―― ● 片岡義男 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=片岡義男
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青年の完璧な幸福|片岡義男
¥2,530
SOLD OUT
発行 スイッチ・パブリッシング 2007年7月19日発行 片岡義男の「北回帰線」的短編小説集 1960年代の東京で、青年は小説家としての一歩を踏み出す。それは孤独という完璧な幸福へいたる道ー。青年はいったい何を見たのか。幻をめぐり、世界は動く (出版社商品ページより)
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いつも来る女の人|片岡義男
¥1,980
発行 左右社 著者:片岡義男 装幀:鈴木成一デザイン室 装画:狩野岳朗 定価:本体1800円+税 四六判並製/256ページ 2021年5月28日 第一刷発行 978-4-86528-033-3 C0093 いつもの喫茶店でコーヒーを飲んで、街を歩いて、 部屋に戻ったらノートブックを開いて。 さあ、小説を書いてみようか。 片岡義男最新短編集。 ひとが小説を書くことを決意する瞬間を描いた「イツモクルオンナノヒト」、 作家が食糧品の買い物をしながら短編の構想を練る「レモネードとあさりの貝殻」など、 書き下ろしを含む8篇を所収。 小説家・片岡義男の世界にどっぷり浸れる、 「書く」人々の物語がゆるやかに束ねられた短編集。 (出版社商品ページより)
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片岡義男COMIC SHOW
¥2,200
原作・小説:片岡義男 漫画:大橋裕之、島田虎之介、テリー・ジョンスン、長崎訓子、グレアム・ミックニー、森泉岳土、山田参助、山本美希 発行 左右社 デザイン協力:上條慶 定価:本体2,000円+税 四六判並製/184ページ+別冊zine32ページ 2019年11月30日 第一刷発行 978-4-86528-252-8 C0093 oh,boy!(なんてこった)片岡義男×8人の実力派漫画家・イラストレーターによる空前の企画がついに実現! 『スローなブギにしてくれ』などで1970-80年代を風靡し今なお新作を精力的に書き続ける永遠のCity Boyわれらの片岡義男!その作品世界がコミックスとして生まれ直す。 『あれよ星屑』の山田参助(2019年手塚治虫文化賞と日本漫画家協会賞のW受賞)が描くストリップ嬢たちのロード・ノヴェル「馬鹿が惚れちゃう」。アニメーション映画「音楽」の公開を控える大橋裕之がシュールな一夜を描く「給料日」、ほか7つ漫画作品。そしてコミックス作家を主人公にした片岡義男の書き下ろし小説、さらにさらにイラストレーター テリー・ジョンスンによるオールカラー別冊zine「TEDDY meets TERRY」が付いた傑作スペシャル・ブック。アメリカ、オートバイ、文房具、ハードボイルド…片岡義男の世界に何度もシビレる…‼ (左右社商品ページより)
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階段を駆け上がる 片岡義男短編小説集
¥2,420
SOLD OUT
装幀:片岡義男 定価:本体2200円+税 四六判上製/236ページ 2010年7月30日 第一刷発行 ISBN978-4-903500-35-5 C0093 現実から一歩だけ遠のくと、 そこには物語の時間がはかなく美しく流れる。 ほんの一歩、それが小説。 主人公たちはあらゆる人生を越えている。 片岡義男、2年ぶりとなる待望の短編小説集。 夏の時間の流れと、男女の再会を描く極上の7編。 「階段を駆け上がっていった」を除く6編は書き下ろしです。 (左右社商品ページより)