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open 12-19|水木定休
2 sat. - 4 mon. 出店|大阪β本町橋※元町店舗は休
5 tue. 臨時休業
6 wed. 営業/店内ライブ|細井徳太郎/山内弘太/千葉広樹
9 sat. 店内ライブ|藤井邦博/ゑでぃまぁこん
16 sat. 店内ライブ|畑下マユ/潮田雄一
29 fri. 店内イベント|姜アンリ朗読会
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猫に学ぶ いかに良く生きるか|ジョン・グレイ
¥3,300
SOLD OUT
訳者 鈴木晶 発行 みすず書房 判型 四六判 頁数 184頁 定価 3,300円 (本体:3,000円) ISBN 978-4-622-09049-6 Cコード C0010 発行日 2021年11月 1日 「私が猫と遊んでいるとき、私が猫を相手に暇つぶしをしているのか、猫が私を相手に暇つぶしをしているのか、私にはわからない。」これはモンテーニュの言葉。 政治哲学者ジョン・グレイは本書で、何世紀にもわたる哲学や、コレット、ハイスミス、谷崎らの小説を渉猟し、人が猫にどう反応し行動するかを定めてきた複雑で親密なつながりを探究している。 その核心にあるのは猫への感謝の念だ。なぜなら、どんな動物にもまして猫は、人間という孤独な存在にもそなわっている動物本性を感じさせてくれるからである。 「しばしば数億円単位の実験室を持っている自然科学者から見ると、哲学者は自分の脳ミソしか持たない、典型的なプロレタリアである。その貧乏人に猫という小さな道具を与えてやったら、立派な哲学書と人生論が生まれた。人生の重荷を感じている人には、本書を読むことが救いにはならなくても、最低〈気晴らし〉にはなると思う。猫好きにとっては面白い上に感動的でもあり、つい読み切ってしまう。」養老孟司 目次 1 猫と哲学 猫を愛する反哲学者ミシェル・ド・モンテーニュ メイオーの旅 いかにして猫は人間を手なずけたか 2 猫はどうして必死に幸福を追求しないのか 哲学者が幸福について論じるとき パスカルの気晴らし論 ホッジと堕落 3 猫の倫理 道徳というきわめて奇怪な実践 本性に従って生きることについてのスピノザの思索 無私の利己主義 4 人間の愛 vs 猫の愛 サアの勝利 ミングの最大の獲物 いとしのリリー 姿を消したガッティーノ 5 時間、死、そして猫の魂 ムリのさようなら 死の否定としての文明 神としての猫 6 猫と人生の意味 猫の本性、人間の本性 いかに良く生きるかについて、猫がくれる十のヒント 窓ぎわのメイオー 謝辞 註 訳者あとがき 著訳者略歴 ジョン・グレイ John Gray 1948年生まれ。イギリスの政治哲学者。オックスフォード大学で博士号取得後、オックスフォード大学、ハーヴァード大学、イェール大学その他で教鞭をとり、2008年に引退するまでロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授(ヨーロッパ思想)。著書 『グローバリズムという妄想』(日本経済新聞社、1999)、『自由主義の二つの顔:価値多元主義と共生の政治哲学』(ミネルヴァ書房、2006)、『アル・カーイダと西欧:打ち砕かれた「西欧的近代化への野望」』(阪急コミュニケーションズ、2004)、『ユートピア政治の終焉:グローバル・デモクラシーという神話』(岩波書店、2011)、『バーリンの政治哲学入門』(岩波書店、2009)、『わらの犬:地球に君臨する人間』(みすず書房,2009)、『猫に学ぶ:いかに良く生きるか』(みすず書房、2021)他多数。The Guardian, Times Literary Supplementその他の紙誌に定期的に寄稿。
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うめがくししそがくし|みのわようすけ
¥860
SOLD OUT
リトルプレス 文庫本サイズ 150ページ 著者が見た夢を起床直後に記した、今日というより凶な今日シリーズの6作目。 日記のような、物語のような、エッセイのような、不思議な読み心地の短編集。 謎解き・種明かし・不鮮明の排除 検索・解説・安易な理解 むかしむかしあるところにありました もやもやとした朧げな躍動 靄が晴れたら何が残るだろうか 実態がなく惹かれるもの 隠れているからこそ惹かれるもの
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嗚呼、なんで〇円生活しちゃったんだろう。|ワタナベモモコ
¥1,000
SOLD OUT
フリーペーパー付 リトルプレス リソグラフ印刷 著者が2021年8月から2022年8月までの一年間、お金を稼がない/使わないという目標を掲げて生活した1年の記録。 〇円生活の日記、〇円生活の必需品、お金についてのアンケートなど。 京都でふたたび〇円生活をした記録のフリーペーパー『また〇円生活してしまった』も付けてお送りします。
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ショートケーキを許す|森岡督行
¥1,870
発行 雷鳥社 定価:本体¥1,700+税 仕様:B6判変型(H172×W128)、仮フランス装、176p ISBN:978-4-8441-3787-0 Cコード:0095 発売:2023年1月22日 ──愛するとは何でしょうか? 愛するとは許すということ。ショートケーキを許す。深いな。なんて。(「ショートケーキを許す」より) ふわふわのスポンジと生クリームと苺。この「日本型ショートケーキ」は、およそ100年前に日本で生まれ、今日まで独自の進化を遂げてきました。 本書は森岡書店代表の著者が、ショートケーキを愛するもの=「ショートケーキ応援団」として綴る、書き下ろしエッセイです。登場するのは25店のショートケーキ。一つひとつのショートケーキをいただく度に、物語が広がります。ショートケーキのまわりにある出来事、人物、建築、完全な思い込みによる妄想などなど。 100年前から私たちの時間に寄り添ってくれているショートケーキ。ショートケーキとは何か?コラム「日本型ショートケーキの誕生」ではその起源に関する新たな資料も出現!ショートケーキのまわりにある時間をご堪能ください。 ----- もくじ はじめに 風のように 新宿が好きになる理由 新宿駅東口のまぼろし いい時間とは 果てない夢 ショートケーキがなくても パリと新橋と新幹線 ウェイトレスの方のしぐさから ショートケーキを許す ショートケーキは話す 結婚式の思い出 季節を贈る悦び 目の前が開けてくる ショートケーキの女神 12歳のあなたに 三島由紀夫に差し入れするなら 単純と反復 次はショートケーキにとまります ショートケーキがプロポーズ ゴンドラにのってショートケーキを 「ショートケーキ道」の起源 ショートケーキとコーラ 二重の悦び 江戸時代のショートケーキ ショートケーキのすれ違い ショートケーキは和菓子 コラム ・ショートケーキのルーツ・日本型ショートケーキの誕生・ショートケーキの日 おわりにかえて お店一覧(掲載順) 銀座ウエスト 本店、タカノフルーツパーラー新宿本店、自家焙煎珈琲 凡、パティスリーアラボンヌー 赤坂本店、資生堂パーラー、銀座千疋屋、巴裡 小川軒 新橋店、成城アルプス、帝国ホテル、ホテルニューグランド、東京會舘、千疋屋総本店 日本橋本店、資生堂パーラー ザ・ハラジュク、銀座メゾン アンリ・シャルパンティエ、和光アネックス、山の上ホテル、The Okura Tokyo、東京ステーションホテル、パレスホテル東京、洋菓子のゴンドラ、メゾン・ド・フルージュ 苺のお店、ザ・リッツ・カールトン東京、ザ・ペニンシュラ東京、近江屋洋菓子店、ホテルニューオータニ
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菓の辞典
¥1,650
SOLD OUT
テキスト 長井史枝 イラスト いのうえ彩 発行 雷鳥社 価格 ¥1650(本体¥1500+税) 仕様 A6判/上製/256P ISBN 978-4-8441-3790-0 C0077 ラムセス3世が楽しんだであろうBC時代のものから、近現代のティラミスやパフェまで。約130種の西洋菓子の起源と痕跡を探り、描きおろしイラスト約100点とともに紹介。 ● 関連書籍 雷鳥社の辞典シリーズ https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=辞典%E3%80%80雷鳥社
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ここに素敵なものがある|リチャード・ブローティガン
¥2,200
原書: Loading Mercury with a Pitchfork 訳 中上 哲夫 発行:百万年書房 四六変型判 縦130mm 横160mm 厚さ17mm 重さ 144g 112ページ 仮フランス装 価格 2,000円+税 ISBN978-4-910053-34-9 初版年月日2023年1月25日 かなしくてさびしくて優しい人に。 詩のささやきが放つ色気にすっかりやられてしまった。不幸せな者、それでいてどうしようもなく優しい者だけが持つ、強烈な色気。ささやきでしか、本当のことは語れないのかもしれない。(向坂くじら・詩人) 『西瓜糖の日々』が文庫化されたのが2003年。大学1年生だった私はブローティガンに大いに影響を受け、物語るように歌詞を書くようになった。狂気を語る穏やかな声は、きっと今も遠くまで響くことだろう。(高城晶平・cero) リチャード・ブローティガン(『アメリカの鱒釣り』『西瓜糖の日々』)、新訳詩集。 ブローティガンのような詩は、アメリカでは珍しい。とくに短いものは断片的という批判があるだろう。英米では、詩とはまとまった内容をもったものだという考えがあるからだ。だけど俳句という文芸を持つわたしたちには違和感はない。むしろ、ながたらしい現代詩よりも親しみやすい。彼の孤独、失意、悔恨、悲嘆、憤怒、感傷、空想、希望、冗談から生まれた言葉たちをたっぷり味わってほしい。《訳者あとがき より》 ※本書は、『リチャード・ブローティガン詩集 突然訪れた天使の日』(中上哲夫・訳/思潮社/1991年)に、同訳者による全面的な改訳を施し、思潮社版では削除されていた3篇の詩を追加し、注釈を増やし、詩の並び順も再吟味した《完全新訳版》です。 著者プロフィール リチャード・ブローティガン (リチャード・ブローティガン) (著) 作家、詩人。1935年、ワシントン州タコマ生まれ。56年、ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグらビート・ジェネレーションの集うサンフランシスコへ。67年に小説『アメリカの鱒釣り』を刊行、世界的ベストセラーとなる。主な著作に『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』など。風変わりで諧謔に富んだ作風は世界中の若者たちの想像力をかき立てた。84年、ピストル自殺。 中上 哲夫 (ナカガミ テツオ) (訳) 詩人。1939年、大阪生まれ。本名、佐野哲夫。60年代、ビート・ジェネレーションの影響下に詩を書き始める。疾走感あふれる詩を書いて、〈路上派〉と呼ばれた。詩集に『スウェーデン美人の金髪が緑色になる理由』(横浜詩人会賞)、『アイオワ冬物語』、『エルヴィスが死んだ日の夜』(高見順賞・丸山豊現代詩賞)、『ジャズ・エイジ』(詩歌文学館賞)、現代詩文庫『中上哲夫詩集』、『川の名前、その他の詩篇』など。訳書は、ジャック・ケルアック『孤独な旅人』『荒涼天使たち』、チャールズ・ブコウスキー『モノマネ鳥よ、おれの幸運を願え』など。その他、自作朗読CD『歌と方向』、編著『春・夏・秋・冬 ふしぎ、ふしぎ』などがある。
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せいいっぱいの悪口|堀静香
¥1,870
発行:百万年書房 四六変型判 縦118mm 横188mm 厚さ15mm 重さ 203g 224ページ 並製 価格 1,700円+税 ISBN978-4-910053-31-8 発売日 2022年10月31日 今日生きていることも、昨日生きていたことも全部本当。明日生きたいことも本当。今がすべてで、いやそんなはずはない。適当で怠惰であなたが好きで、自分がずっと許せない。事故が怖い。病気が怖い。何が起こるか分からないから五年後が怖い。二十年後はもっと怖い。今がずっといい。でも今が信じられない。なのに、今しかない。晴れていて、風が強くて、花粉がすごい。くしゃみが出る。(本文より) --詩人・堀静香による、生活の記録。ほかの誰でもないわたしが今生きていることの、まるごとすべて。 2019年秋の文学フリマ東京で発売後、評判が評判を呼び、増刷を重ね、個人誌にも関わらず1,000部完売したZINE『せいいっぱいの悪口』。 本書は、同ZINEに大幅な新規原稿と加筆・修正を加えたものになります。 百万年書房の新レーベル「暮らし」、第1弾。 著者プロフィール 堀 静香 (ホリ シズカ) (著) 1989年神奈川県生まれ。山口県在住。歌人集団「かばん」所属。中高非常勤講師のかたわらエッセイや短歌をものする。著書にZINE『せいいっぱいの悪口』(2019)、ほか晶文社スクラップブック「うちにはひとりのムーミンがいる」連載(2020~2022)。
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モノ・ホーミー線画集1
¥990
SOLD OUT
文庫サイズ・カバーつき 38ページ 販売価格900円(税抜) 2022年11月20日発行 出版社さりげなくより刊行された長湯文庫『するべきことは何ひとつ』と対になる、小さな作品集です。 『するべきことは何ひとつ』に収められている33篇の短編のもとになった図案から、本の栞にも巡回した展示のために制作された33点の線画が収録されています。 ● 関連作品 するべきことは何ひとつ https://honnosiori.buyshop.jp/items/52764157
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猫はしっぽでしゃべる|田尻久子
¥1,540
発行 ナナロク社 装丁:名久井直子 DTP:大倉真一郎 装画:坂本千明 判型:四六判 上製192ページ 発刊:2018年5月 ISBN:978-4-904292-80-8 C0095 挟み込み冊子「橙書店・田尻久子さんに寄せて」 【寄稿】伊藤比呂美(詩人)、川内倫子(写真家)、 坂口恭平(作家)、渡辺京二(思想史家・評論家) 熊本の〈小さくて不便な本屋〉橙書店。 店には日夜、地元の常連客をはじめ、 全国の本好きたち、 人気作家や編集者らが集まるという。 看板猫とともに日々店に立ち、 人と人、人と本とをつないできた店主による 本と猫と記憶にまつわる初めてのエッセイ集。 巻末に、本書でとりあげたお薦め本の書籍リスト付き。 お店というのは不思議な場所だ。旅人から相談を受けたことがある。お会計のときに、いきなり辛いことを思い出して泣き出した人もいる。見知らぬ人から頂きものをすることは、度々ある。あの日、あのとき、ありがとうございました。さっぱり思い出せないことのお礼を言われて恐縮する。その人たちの名前も連絡先も知らない。でも、彼らの時間をわずかだけ知っている。その時間は、たまに忘れ難いときがある。二度と会うことがなくとも、顔を思い出せなくとも、その時間の手触りは思い出せる。(本文より) 〔著者プロフィール〕 田尻久子(たじりひさこ) 1969年熊本県生まれ。熊本県在住。 橙書店・オレンジ店主。 『アルテリ』責任編集者。 会社勤めを経て、 2001年喫茶店orangeを、2008年橙書店を開店。 2016年熊本発の文芸誌『アルテリ』を創刊。 2017年第39回サントリー地域文化賞受賞。
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地中海ジャズの歴史と音盤浴案内
¥3,300
岡島豊樹 編纂 発行 カンパニー社 小B6判並製:416頁(うち、カラー口絵32頁) 発行日:2023年1月下旬 本体価格:3,000円(+税) ISBN:978-4-910065-10-6 北と東をユーラシア大陸、南をアフリカ大陸に囲まれ、西はジブラルタル海峡で大西洋と接し、東はダーダネルス海峡とボスポラス海峡を挟んでマルマラ海と黒海に繋がる—文化のるつぼとしての地中海。人の移動とともに楽器やメロディが海を渡って混ざり合い、音楽は国境を越えて伝搬していきました。スペイン、ポルトガル、南フランス、イタリア、ギリシャ、アルジェリア、モロッコ、チュニジア、エジプト、トルコ、イスラエル、パレスチナ、レバノン、シリア。地中海に燦々と降り注ぐ太陽の光を浴びて育まれたハイブリッドなジャズの歴史とともに、現在までに作られた豊富な音盤の中から約600枚を選りすぐり、ご案内します。 ▼目次 はじめに 総合オリエンテーション ●スペイン ▼スペイン・ジャズ史物語 ジャズ・フラメンコが先かフラメンコ・ツイストが先か/〈デモンのチャールストン〉の頃/ダリもブニュエルもガルシーア・ロルカもジャズ好きだった/NATOレーベルとガルシーア・ロルカ/フランコ独裁制確立のプロセス/フランコ独裁時代とジャズ/カタルーニャ魂:バルセロナのテテ・モントリウ/イトゥラルデの“アンダルシア主義”/地中海主義の結晶/パコ・デ・ルシアも地中海ジャズを⁈/ 独裁終了後のジャズ興隆:ドローレスとホルヘ・パルド/ムジカ・ウルバーナ界隈のイマジナリーな地中海サウンド/1960年代生まれの超スペイン・ジャズ・クリエーター/地中海的アンビエント・ミュージック⁈/ハーディガーディやコブラとジャズ/ガリシア、カンタブリア、バスク方面逍遥/バレンシアとボストンに地中海音楽研究所発足 ■DISC GUIDE ジャズ+フラメンコのルーツ探訪①/ジャズ+フラメンコのルーツ探訪②/ガルシーア・ロルカ詣で①/ガルシーア・ロルカ詣で②/カタルーニャ愛を聴くジャズ盤/ペドロ・イトゥラルデの“アンダルシア主義” と“地中海主義” を聴く/パコ・デ・ルシアの地中海(主義)的名演奏を求めて/スパニッシュ・フュージョン発フラメンコ経由の地中海ジャズ/地中海ジャズ・ロックやスパニッシュ・フォークジャズ/フラメンコ・ギターとジャズの結びつき五態/これも魅力的なスペイン・ギター物/フラメンコ・ピアノの第一人者チャノ・ドミンゲス/様々なスペイン性の表出/カタルーニャのトラッドフォーク+ジャズを聴く/スペイン北部を訪ねる:ガリシア、カンタブリア/スペイン北部を訪ねる:バスク/Suppl:ピアニスト/Suppl:ピアニスト、トランペッター他 ●ポルトガル ▼ポルトガル・ジャズ史物語 なかなかジャズ盤が出なかった背景/ポップファド盤登場/チャーリー・ヘイデン逮捕事件/リスボン・ファドとコインブラ・ファド/ポエトリー・リーディング盤とジャズ・ミュージシャン/1970年代フリージャズ系群像 /ノンコンフォーミズムのアイコン/ハオン・キャオとファド・バラード/ポルトガル・ジャズの誕生/フリージャズのポルトガル的ミュータント⁈/バップ・ジャズの向こうへ/ジョゼ・ペイショートが描くヴィジョン/カルロス・ビカとジョアン・パウロの深い関係/ベルナルド・サセッティのリリシズムは現代的サウダーデなのか/アップデートしたファド界やフォーク音楽界とジャズの関係/躍進するClean Feedレーベル ■DISC GUIDE ポルトガルのジャズ盤事始め/時代の変わり目を聴く/反体制運動沸騰期のフォークソング関連盤を聴く/サラザール体制末期の詩とジャズ・ミュージシャン/ジョルジ・リマ・バヘットとその仲間たち/カルロス・ジンガロとその仲間たち/ハオン・キャオの道程をたどろう/ハオン・キャオとその仲間たち/かなり気になるジャズ系らしき人々/かなり気になるジャズ系の人々/ジョゼ・ペイショートとその仲間たち/カルロス・ビカとジョアン・パウロの世界/ベルナルド・サセッティとカルロス・バヘットの世界/21世紀ポルトガル・ジャズはどこへ向かっている?①/21世紀ポルトガル・ジャズはどこへ向かっている?② ●南フランス ▼南フランス・ジャズ史物語 ジャズの新首都マルセイユ⁈/1968〜69年のフランス社会とフリージャズ/マーグ財団美術館:コートダジュールのフリージャズの夜/ジョーム+シラキューザ+ボニ=ノンモ/ピエロの劇団「ブラゲボル」の正体/ARFIと想像的オーヴェルニュ/音楽団体:GMEM、GRIM、DRIM/異能のインプロヴァイザー&オーガナイザー/プロヴァンスは年中音楽イヴェントが目白押し/プロのジャズ音楽家のためのネットワーク「OCCIJAZZ」/モンペリエの自主管理コミューンから生まれた社会派ブラスバンド/オック語文化+アフリカ文化を含んだ地中海ジャズ/ジャン゠マルク・パドヴァーニとスペイン趣味/南仏的な音楽状況って何を指す?/“伝統”との付き合い方/移民系ミュージシャンとジャズ/多文化共生のための宗教者会議「希望のマルセイユ」の功績 ■DISC GUIDE 南仏ジャズ偉人伝①:アンドレ・ジョーム/南仏ジャズ偉人伝②:ジェラール・シラキューザ、レイモン・ボニ、ブラゲボル/ARFI(想像的民俗音楽探求協会)アルバム・アラカルト/アラン・ジベールのオーヴェルニュ愛/ジャン゠マルク・モンテラやGMEMの人々/最近のプロヴァンスのジャズ・ミュージシャンたち/ボルシェヴィキ・ファンファーレやサクランボの実る季節/オクシタニー愛の楽師たち①:ミシェル・マール、クリスチャン・ラヴィーニュ/オクシタニー愛の楽師たち②:ジェラール・パンサネル/オクシタニー愛の楽師たち③:ベルナール・リュバット/ジャン゠マルク・パドヴァーニのスペイン趣味など/ヴィエラルー:ヴァランタン・クラストリエと伝統/現代バスクの即興音楽:ベニャト・アシアリーと伝統/南欧と地中海の音の交わりが産むイマジナリー・フォルクロール/マグリブ(北アフリカ)出身のジャズ・ミュージシャンたち/現代ジャズのお隣さん:ヒップホップ、ラップ、エレクトロ他 ●イタリア ▼イタリア・ジャズ史物語 日本におけるイタリア年の奇跡/ジャズにはシチリアの遺伝子がある⁈/未来派のジャズ観/ムッソリーニ政権とジャズ/1950〜60年代のモダンジャズ牽引者たち/ジョルジョ・ガスリーニのジャズ美学/トロヴァヨーリやモリコーネもジャズと付き合った/ナポリのマリオ・スキアーノ/ローマのマリオ・スキアーノとフォークスタジオ/“熱い秋”とマリオ・スキアーノたち/お気に召さなければ返金します/マリオ・スキアーノの南イタリア愛/現代イタリア・ジャズ半世紀を支えたブルーノ・トマーゾ/エンリコ・ラヴァの南欧性/ペリジェオと1970年代ジャズ・ロック:フランコ・ダンドレアたち/デメトリオ・ストラトスと「アレア」/フォーク音楽・伝統音楽+ジャズ/イタリアン・インスタービレ・オーケストラへの道/ピノ・ミナフラの《テロニア》について/カルロ・アクティス・ダート・カルテット劇場/サックス音楽の解放家エウジェニオ・コロンボ/サルデーニャとシチリア/ナポリの様々な音風景:マルコ・ズルゾロ、ダニエレ・セーペ、フランチェスコ・デリコ/ヴェネツィアとアドリア海を巡る/EGEA的イタリア・ジャズ:ミラバッシとピエラヌンツィ ■DISC GUIDE ジョルジョ・ガスリーニの世界①/ジョルジョ・ガスリーニの世界②/サンタ・チェチーリアOBたち:トロヴァヨーリとモリコーネ/マリオ・スキアーノらしさを味わう/マルチェロ・メリスの郷土愛/ブルーノ・トマーゾの魅力/エンリコ・ラヴァのイタリア的オリジナル曲が一杯の名盤/“熱い秋”が助長したジャズ系の新傾向:ペレジェオ、アクトゥアラ他/“鉛の時代”に音楽ジャンルも崩壊した⁈:パガーニとアレア/トロヴェージとダミアーニのフォーク・ジャズ/イタリアン・インスタービレ・オーケストラ誕生ドキュメンタリー/ピノ・ミナフラの南楽団(Sud Ensemble)の世界/カルロ・アクティス・ダートの“アルファベット・シリーズ”/エウジェニオ・コロンボの世界/サルデーニャとシチリアのフォーク・ジャズ/様々なナポリ愛/アドリア海の女王(ヴェネチア)と真珠(ドゥブロブニク)/地中海ジャズの玉手箱:EGEA(エジェア) ●ギリシャ ▼ギリシャ・ジャズ史物語 ブルースとレベティコ/レベティコから地中海ジャズは生まれたか⁈/相次ぐクーデターと政権交代の時代:1930〜50年代/“エンターテインメントのルネサンス”期のジャズ/クーデター続きの中でも経済成長/1974年自由化が進む中スフィンクス誕生/Praxis(プラクシス)の大仕事/キリアコス・スフェツァスの大仕事/テッサロニキの2人/国際ジャズ祭の季節の中で/ECMの前に:サヴィナ・ヤナトウ、カラインドゥロウ、ツァブロープロス/熟成ハードバップ+弦で聴くハジダキスやテオドラキス/バルカン〜地中海〜エーゲ海の音楽的な繋がり/キプロス問題とジャズ ■DISC GUIDE ギリシャ・ジャズの草分けミミス・プレッサスを聴く/スフィンクス・ストーリー/プラクシス(Praxis)のギリシャ・ミュージシャン盤(抄)/キリアコス・スフェツァスの世界/サキス・パパディミトゥリオウの世界/フロロス・フロリディスの世界/テッサロニキは層が厚い/ビザンチン・ジャズ⁈:モード・プラガル/イスクラとそのメンバーたち/イスクラのメンバーのその後/ECM以前のサヴィナ・ヤナトウ/ECM以前のエレニ・カラインドゥロウとヴァシリス・ツァブロープロス/21世紀ギリシャ・ジャズの話題作から①:熟成ハードバップ他/21世紀ギリシャ・ジャズの話題作から②:バルカン・ハイブリッド系 ●北アフリカ 北アフリカの人々と音楽 ▼アルジェリア・ジャズ史物語 オランのジャズ・レジェンド/アルジェのジャズ・レジェンド/アンダルース音楽系歌謡のスター、リリ・ボニシュ/アルジェリア独立戦争時代とジャズ(1954〜62年)/第1回パン・アフリカ文化フェスティヴァル(1969年)開催/1970〜90年代の社会と音楽/ライの父・母・帝王とジャズ/グナワとジャズ/アンダルース音楽系ミュージシャンのジャズ ■DISC GUIDE モーリス・エル・メディオニとリリ・ボニシェ/ライとジャズ:ライの母や父や帝王など/移民たちのポスト・ライ:ラシッド・タハやファンファライ/カリム・ズィヤードやグナワ・ディフュージョン/伝統古典音楽学習者とジャズ ▼モロッコ・ジャズ史物語 ジャック・ミュヤルの回想の中の“ゾーン”/モロッコとフランス・ジャズのただならぬ関係/ダッカ・ジャズ:アルマン・レマル/ランディ・ウェストンとモロッコ/グナワ系の地中海ジャズ/モロッコのセファルディ系音楽/ジャジューカ音楽とジャズ/アワッチ・ジャズやシャアビー・ジャズ⁈ ■DISC GUIDE アルマン・レマルことジャウク・アマンド・エルマレ゠レマル/欧米ジャズメンmeetsモロッコ/グナワmeetsジャズ/モロッコ系セファルディック・ティンジ/ジャジューカ村の音楽を愛した人々/モロッコ・ジャズの新傾向⁈ ▼チュニジア・ジャズ史物語 音楽ドラマ『チュニジアの夜』/1960年代のジャズ・シーン/ジャズ・ロック〜ジャズ・ファンク世代:マールーフとの使い分け/アヌアル・ブラヘム(ウード)の世界/21世紀のチュニジア産地中海ジャズ/「アラブの春」後 ■DISC GUIDE なにはともあれジャズ系チュニジア音楽入門盤/国立高等音楽院のチェキリ先生のジャズ/アヌアル・ブラヘムのジャズ/ダファル・ユーセフ(ウード)のジャズ/現代アラブ的“アンダーグラウンド音楽” ▼エジプト・ジャズ史物語 サラー・ラガーブ少佐の精鋭ジャズ部隊/エジプト・アンダーグラウンドの地中海ジャズ/悪魔崇拝者事件/地中海的ハードバッパー⁈/現代ウード・ジャズ/地中海アヴァンギャルド ■DISC GUIDE サラー・ラガーブmeetsサン・ラー/21世紀のエジプト・ジャズ①:エフテカサット他/21世紀のエジプト・ジャズ②:モハメド・アブゼクリ/21世紀のエジプト・フリーミュージック:モーリス・ルーカ他 ●中東 ▼トルコ・ジャズ史物語 トルコにジャズを植えつけた米国黒人トーマス/ニューヨークのピアノ・パシャ/オリエンタル・ジャズ・ファンクの至宝〈チェチェン・クズ〉/スウェーデンで生まれたトルコ・ジャズ・グループ/二刀流のトゥナ・オテネル/クラリネット・マスターズ/1990〜2000年代:アクバンク・ジャズ祭の刺激/小アジア(アナトリア)的ジャズ⁈/現代のジプシー音楽+ジャズ/スーフィー音楽とジャズ/フレットレスとのツイン・ネック・ギターを使う理由 ■DISC GUIDE “トルコ音楽大使”ピアノ・パシャ(エルドアン・チャプリ)の足跡/1960〜70年代ジャズ&ファンクをさささっとさらおう/謎めくウミト・アクス・オーケストラ/マフィー・ファライとオカイ・テミズ(オリエンタル・ウィンド)/オカイ・テミズの地中海ジャズ名盤/オテネルの“ジャズの宴”(シャンリク)/クラリネット名盤探訪①:グンデゲシュとエルキョセ/クラリネット名盤探訪②:ムスタファ・カンディラル/アクバンク・エイジのジャズ①/アクバンク・エイジのジャズ②/アジアミノルのオリエンタル・ジャズ/ヒュシュヌ・シェンレンディリジとタクシーム・トリオ/ブルハン・オチャル三態/スーフィー的ジャズ、ブルース&アンビエント 312/エルカン・オーウとその仲間/ムアメル・ケタンジョルグルに誘われて ▼イスラエル・ジャズ史物語 イスラエル国民の内訳/イスラエル・ジャズ創世記/戦後のジャズ・パイオニア列伝/ジャズ・ワークショップの地中海ジャズ/南アフリカやソ連から移住したミュージシャンたち/ヴァンガード・トライアド/俊英ミュージシャン続出の背景/アヴィシャイ・コーエンたちの影響について/グレイト・イスラエル・ソングブック/様々なルーツ・立脚点・出身地/イスラエル的なジャズとは/アラブ系とユダヤ系の混成トリオ ■DISC GUIDE イスラエル・ジャズのパイオニアを聴く/ザ・プラチナとロマン・クンスマン/アルバート・ピアメンタとジャズ・ワークショップ/続々と到着する特異なジャズ・タレント/ヴァンガード・トライアド①:アヴィシャイ・コーエン/ヴァンガード・トライアド②:オメル・アヴィタル、アヴィ・レボヴィッチ/イスラエル・ジャズの21世紀群像①:トランペットのコーエンやボロチョフ他/イスラエル・ジャズの21世紀群像②:マエストロ、モル、ハーシュコヴィッツ/イスラエル・ジャズの21世紀群像③:ヘクセルマン、ミントゥス、ザミール他/イスラエル・ジャズの21世紀群像④:シリノフ、クライン、ギアット他/ジルヤブ・トリオとブスタン・アブラハム ▼パレスチナ(自治区)・ジャズ史物語 エドワード・サイード国立音楽院とジャズ/外国で輝く例が多い ■DISC GUIDE パレスチナ出身者群像①:モハメド・ナジェム、ファラジ・スレイマン/パレスチナ出身者群像②:カミラ・ジュブラーン、ル・トリオ・ジュブラーン ▼レバノン・ジャズ史物語 マールーフ父子の執念/かつて“中東のパリ”と呼ばれた時代は遠く/ファイルーズ&ラフバーニー・ファミリー/現代ベイルート・ジャズ群像/アフロ・タラブを創出 ■DISC GUIDE 現代レバノン・ジャズの二大看板:アブー゠カリルとマールーフ/ファイルーズ・ファミリーを聴く①:ラフバーニー兄弟他/ファイルーズ・ファミリーを聴く②:ズィヤードの世界/内戦後世代:シャルベル・ルーハナ、タレク・ヤマニ他 ▼シリア・ジャズ史物語 20世紀のシリアのジャズ環境/断ち切られたジャズ・ムーヴメント ■DISC GUIDE シリアはアルメニア系ミュージシャンの天国だったのか⁈/動乱のシリアを憂う あとがき 索引 著者:岡島豊樹(おかじま・とよき) ジャズ喫茶イントロ(高田馬場)勤務を経て、『季刊ジャズ批評』誌編集人(1983〜2001年)、『Jazz Brat』誌編集兼発行人(No.1〜9:2002〜2006年)、「東欧ロシアジャズの部屋」(web)管理人など。著書に『ソ連メロディヤ・ジャズ盤の宇宙』『東欧ジャズ・レコード旅のしおり』(どちらもカンパニー社、2021年)。共著に『女性ヴォーカル THE EXCITING JAZZ BOOKS』(アドリブ、1993年)、『柴垣事典―ネタ帳―』(羽咋市柴垣町町会、2021年)。主な報告に、「フォーク・ジャズの諸相――ソ連末期から今日まで」(『ソ連邦崩壊前後におけるアンダーグラウンド芸術の変容に関する研究』新潟大学人文学部発行、2008年)、「フォーク・ジャズ物語 ブルガリア、ルーマニア、モルドヴァ経由オデッサ行き」(『PHASES』Vol.2、首都大学東京大学院人文科学研究科表象文化論分野、2011年)。
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小さき者たちの|松村圭一郎
¥1,980
SOLD OUT
発行 ミシマ社 定価:1800円(税別) 判型:四六判並製変形 頁数:208ページ 装丁:尾原史和(BOOTLEG) 発刊:2023年1月20日 ISBN:978-4-909394-81-1 C0095 私は日本のことを、 自分たちのことを何も知らなかった。(「おわりに」より) 水俣、天草、須恵村… 故郷・熊本の暮らしの記録を初めて解く。 現代の歪みの根源を映し出す、 今を生きる人たち必読の生活誌。 世界を動かしてきたのは、 いつも、小さき者たちだった。 はたらく、まじわる、くに… 消されてしまっていた声を拾い、 紡いだ、渾身の二一編。 気鋭の人類学者の新たな代表作 本書では、私が生まれ育った九州・熊本でふつうの人びとが経験してきた歴史を掘り下げようとした。とくに私が地元でありながらも目を背けてきた水俣に関するテキストを中心に読みこみ、自分がどんな土地で生を受けたのか、学ぼうとした。そこには日本という近代国家が民の暮らしに何をもたらしてきたのか、はっきりと刻まれていた。(「はじめに」より) ●目次 Ⅰ 水俣1 一、はたらく 二、おそれる 三、いのち 四、まじわる 五、うつろう 六、かかわる 七、うえとした Ⅱ 水俣2 八、やまい 九、こえる 一〇、うつしだす 一一、ひきうける 一二、たちすくむ Ⅲ 水俣3 一三、ねがい 一四、たりない 一五、かお 一六、あいまみえる Ⅳ 天草 一七、こえ 一八、くに Ⅴ 須恵村 一九、いのる 二〇、おとことおんな 二一、みえないもの ●プロフィール 松村圭一郎(まつむら・けいいちろう) 1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(第七二回毎日出版文化賞特別賞)、『くらしのアナキズム』(以上、ミシマ社)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『これからの大学』(春秋社)など、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)。
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MONKEY vol. 28
¥1,320
特集 老いの一ダース 発行 スイッチ・パブリッシング ISBN:9784884185954 2022年10月15日刊行 2022年10月15日発売のMONKEY最新号は“老い”にまつわる物語を特集。 ポール・オースターの最新短篇「芋虫」を柴田元幸訳し下ろしで掲載。 金原亭世之介の新作落語、青木奈緒*が幸田家三代について綴る書き下ろし作品を掲載。 表紙は横尾忠則描き下ろしアートワーク。 *「緒」は旧字体
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おいしい景色|坂田阿希子/皆川明
¥2,200
発行 スイッチ・パブリッシング B5変形/176ページ 2022年4月15日発行 デザイナー・皆川明(ミナ ペルホネン)と料理家・坂田阿希子による初共著。 料理と器のエッセイ&写真集 雑誌『SWITCH』の人気連載「おいしい景色」がついに単行本化。 ハンバーグやマカロニグラタン、ナポリタンなどの洋食を中心に、料理家・坂田阿希子が作るどこか懐かしく誰もが愛する料理たち。デザイナー・皆川明(ミナ ペルホネン)が、料理に合わせ自らのコレクションから器を選り出し、とっておきの一皿を作り上げます。息ぴったりのクリエイションから生まれた「おいしい景色」の写真を、ふたりの料理や器にまつわる思い出やエピソードとともに味わう一冊です。連載未収録のレシピ全20品も収録。
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空間デザインの詩学|田中寛志
¥2,200
SOLD OUT
新保智子 編 発行 港の人 B6判/フランス装/本文96頁+カラーページ(観音開き8頁+4頁) 2000円(本体価格・税別) 2023年1月刊 ISBN978-4-89629-414-9 C0070 ザ・ギンザや東京銀座資生堂ビルのショーウインドウは、資生堂の美意識の表現であるだけでなく、歴史ある街・銀座の表情をつくり、時代そのものに働きかけるメディアとして大きな役割を果たし続けている。本書は、これらのウインドウをはじめ、国内外の資生堂店舗のデザインを数多く手がけた空間デザイナーの第一人者である田中寛志氏のエッセイや詩を集めたもの。資生堂において第一線で活躍するなかで得た哲学、同社退社後、母校の金沢美術工芸大学教師生活での空間デザインの再発見、そして、心の病を経て得た洞察……これらが詩的な言葉で語られる。 著者が手がけたショーウインドウや空間デザインの写真、デザインプランのスケッチなどもカラーで収録。田中氏の仕事のよき理解者たち11名の寄稿を収めた別冊冊子つき。 ■目次 エッセイ「遠くから見ること。そして、近くから見ること。」 カラーページ「ショーウインドウ抄」 エッセイ「Fragments 空間デザインのエッセンス」 詩とエッセイ「青い朝顔」「白」「生命」「光」 カラーページ「スペースデザイン抄」 論考「資生堂のショーウインドウ」 解説「空間デザインの詩学」新保智子 別冊冊子「田中寛志さんと」 ■著者 田中寛志(たなか・ひろし) 1945年2月26日東京生まれ。1967年金沢美術工芸大学卒業。同年、資生堂入社。銀座を拠点に国内外のショーウインドウデザインや店舗のクリエイティブディレクターを担当し、それらの仕事はディスプレイデザイン優秀賞、御堂筋ショーウィンドウコンクール内閣総理大臣賞など多数受賞。セルジュ・ルタンスやリカルド・ボフィールとの仕事でも大きな功績を残した。資生堂退社後、2006年金沢美術工芸大学教授、2015年まで教鞭をとる。2010年からは国立市の「桃太郎アトリエ」で児童美術教育にも携わる。資生堂での仕事は『Shiseido Window Art 100 1963~1993』(求龍堂)などで紹介されている。共著に『6人のディスプレイ ディレクション』(六耀社)。 ■編者 新保智子(しんぽ・ともこ) 1952年2月5日東京生まれ。1974年東京造形大学卒業。同年、ミキモト入社。国内外のショーウインドウや出店計画に携わり、入社と同時にオープンしたミキモト本店ビルのショーウインドウと銀座通りに開口したプラザの演出をビルが建て替えられる2015年まで手掛ける。ミキモトでの仕事は『真珠がつなぐ ミキモトのウインドウ』(六耀社)などで紹介されている。金沢美術工芸大学名誉客員教授。大学時代に幼稚園児の絵画教室を主宰。
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美しい人生|野村喜和夫
¥3,080
SOLD OUT
発行 港の人 A5判/フランス装/本文216頁 2,800円(本体価格・税別) 2022年9月刊行 ISBN978-4-89629-411-8 C0092 現代詩の最先端をリードする詩人が古希を迎え、新境地をひらいた53篇の最新詩集。いま存在していることの不思議さを感じるままに言葉の刺繡として美しく縫い込み、人生をうたう。 多数の詩集を上梓されている著者は、これまで経験していない造本をと希望され、フランス装を採用した。装画は津上みゆき氏の「View-24seasons」より「No. 17」、二十四節気をテーマとするシリーズの「寒露」に基づいて描かれた作品である。 装幀 間奈美子(アトリエ空中線) ■本書より いかに生きるべきか という問い から離れれば離れるほど人生は美しい 蟋蟀ほどにもヒトは 全身で宇宙の寂しさをうたう ことができない それでも山をじっと見つめていると 山は山自身を脱いでゆく x(いかに生きるべきか——)より ■著者 野村喜和夫(のむら・きわお) 1951年埼玉県生まれ。早稲田大学卒。詩集に『難解な自転車』(藤村記念歴程賞)、『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)、『妖精DIZZY』、評論に『移動と律動と眩暈と』(鮎川信夫賞)、『萩原朔太郎』(鮎川信夫賞)、『証言と叙情 詩人吉原吉郎』など多数。
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アホウドリの迷信 現代英語圏異色短篇コレクション
¥2,640
発行 スイッチ・パブリッシング 四六判上製/232ページ 2022年9月30日発行 翻訳家・岸本佐知子と柴田元幸が贈る、海外短篇小説アンソロジー 現代の英語圏の文学を精力的に紹介しつづけてきた2人が、新たに発見した、めっぽう面白くて、ちょっと“変”な作家たち。日本でまだほとんど紹介されていない8人の作家による、心躍る“掘り出し物”だけを厳選。セレクトした作家・作品について語り合った対談「競訳余話」も収録。 収録作品 岸本佐知子 訳 「オール女子フットボールチーム」ルイス・ノーダン 「アホウドリの迷信」デイジー・ジョンソン 「野良のミルク」「名簿」「あなたがわたしの母親ですか?」サブリナ・オラ・マーク 「引力」リディア・ユクナヴィッチ 柴田元幸 訳 「大きな赤いスーツケースを持った女の子」レイチェル・クシュナー 「足の悪い人にはそれぞれの歩き方がある」アン・クイン 「アガタの機械」カミラ・グルドーヴァ 「最後の夜」ローラ・ヴァン・デン・バーグ 【著者プロフィール】 岸本佐知子(きしもと さちこ) 翻訳家。最近の訳書にルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、リディア・デイヴィス『話の終わり』、ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』『楽しい夜』など。著書に『なんらかの事情』『ひみつのしつもん』『死ぬまでに行きたい海』などがある。2007年『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ賞を受賞。 柴田元幸(しばた もとゆき) 1954年生まれ。米文学者、東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、ブライアン・エヴンソンなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。著作に『ケンブリッジ・サーカス』、訳書にジャック・ロンドン『犬物語』、マシュー・シャープ『戦時の愛』などがある。2017年、翻訳の業績により早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。
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ゴッサム・シティからの葉書| 豊田道倫
¥1,100
SOLD OUT
発行 25時 文庫判、120ページ 装丁:山田拓矢 編集:佐々木康陽 発行:25時 ミュージシャン・豊田道倫による文庫サイズの詩集。 書き下ろしの詩48編と長編詩を収録。
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作家と猫
¥2,090
夏目漱石、谷崎潤一郎、石井桃子、佐野洋子、中島らも、水木しげる ほか 著 発行 平凡社 平凡社 編 出版年月 2021/03 ISBN 9784582747119 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 304ページ 今も昔も、猫は作家の愛するパートナー。昭和の文豪から現代の人気作家まで、49名によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。笑いあり、涙ありの猫づくしのアンソロジー! 【収録作品(掲載順)】 Ⅰ 猫、この不可思議な生き物 猫の定義と語源 佐野洋子 『猫ばっか』より二編 串田孫一 猫 日髙敏隆 ネコとドア 手塚治虫 「動物つれづれ草」より「ネコ」 室生犀星 ネコのうた まど・みちお ネコ 和田誠 桃代 岩合光昭 ネコの時間割/かわいいのに撮れない 出久根達郎 猫の犬 Ⅱ 猫ほど見惚れるものはない 向田邦子 マハシャイ・マミオ殿 寺山修司 猫の辞典 尾辻克彦 黒猫が来た 開高健 猫と小説家と人間 萩原朔太郎 青猫 伊丹十三 わが思い出の猫猫 洲之内徹 長谷川潾二郎「猫」 中島らも 『中島らものもっと明るい悩み相談室』より 妻とオス猫への嫉妬で狂いそう 松田青子 選ばれし者になりたい 近藤聡乃 猫はかわいい Ⅲ いっしょに暮らす日々 武田百合子 『富士日記』より 金井美恵子 猫と暮らす12の苦労 石牟礼道子 愛猫ノンノとの縁 大佛次郎 暴王ネコ 永六輔 猫と結婚して 南伸坊 わたしがやってんですよ いがらしみきお 猫よ猫よ猫よ 小松左京 猫の喧嘩 小沢昭一 老猫・ボロ猫・愛猫記 春日武彦 猫・勾玉 工藤久代 野良猫と老人たち やまだ紫 山吹 Ⅳ 猫への反省文 幸田文 小猫 石井桃子 愛情の重さ 梅崎春生 猫のことなど 石垣りん 白い猫 室生朝子 優雅なカメチョロ Ⅴ 猫がいない! 内田百閒 迷い猫の広告 石田孫太郎 猫の帰らぬ時の心得 岡倉天心/大岡信 訳 親愛なるコーちゃん 武田花 雲 三谷幸喜 「おっしー」を抱いて……/最期に見せた「奇跡」 井坂洋子 黒猫のひたい 吉本隆明 一匹の猫が死ぬこと/自分の「うつし」がそこにいる 夏目漱石 猫の死亡通知 Ⅵ 猫的生き方のススメ 田村隆一 カイロの猫 水木しげる 猫の道 養老孟司 猫派と犬派の違いについて 谷崎潤一郎 客ぎらい 平岩米吉 絵画にあらわれた日本猫の尾についての一考察
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作家と犬
¥2,090
坂口安吾、田辺聖子、深沢七郎、田中小実昌、長谷川町子 ほか 著 発行 平凡社 平凡社編集部 編 出版年月 2021/06 ISBN 9784582747126 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 304ページ 愛犬家へ贈る、作家と犬をめぐる48編! 昭和の文豪や現代の人気作家による、エッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。名犬、忠犬、猛犬、のら犬たちの忘れがたいエピソードが満載。 【収録作品(掲載順)】 1 わが家へようこそ 犬の定義と語源 ヒト、イヌに会う 押井守 老人と老犬 団鬼六 犬猫の仲 米原万里 「動物つれづれ草」より「イヌ」 手塚治虫 平泉栄吉宛 書簡 坂口安吾(檀一雄連名) 2 犬に名前をつけるなら 犬の銀行 向田邦子 犬の話 小沼丹 動物同棲 草野心平 我が犬の系譜 椎名誠 クロや 杉浦日向子 『犬は本よりも電信柱が好き』より あとがきにかえて――イアン・フィリップス『ロスト』 吉野朔実 犬の名は。 高橋久美子 3 うちの名犬自慢 犬と男 田辺聖子 犬馬鹿 江藤淳 親ゆずりの犬好き 幸田文 愛としての犬、そして猫 服部みれい 駄犬・駄主人 徳川夢声 犬の瘡蓋 荒畑寒村 『フクチャン』より 横山隆一 人間、土に還るもの 深沢七郎×中上健次 4 犬たちの不思議 イヌはなぜワンワンと吠えるか 戸川幸夫 犬のわる口 田中小実昌 牧場 長谷川町子 犬が西向きゃ 柴田元幸 わが家の動物記 山田風太郎 イヌキのムグ 辻まこと イヌのうた 室生犀星 『一草庵日記』より 種田山頭火 ゆっくり犬の冒険 レインコートの巻 クラフト・エヴィング商會 5 いつもの散歩道 朝の散歩 石井桃子 『雨はコーラがのめない』より 江國香織 とにかく散歩いたしましょう 小川洋子 犬にも劣る…… 安岡章太郎 「野性」と付き合う 梨木香歩 チャンプのこと 池内紀 海の散歩道 鴨居羊子 犬の俳句 尾崎放哉 6 お別れの日 いつも見ている 吉本ばなな 芸術の神様 山本容子 ジロウ惜別 舟越保武 ジルの話 寺山修司 犬 金子みすゞ 犬のパピルス 管啓次郎 7 犬と暮らす心得 ぼくは世界的犬恐怖症 安西水丸 一代目ハラス 中野孝次 飼犬に手を嚙まれる 白洲正子 訓練士とグレイ/絵描きとグレイ いせひでこ 愛犬家心得 川端康成
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作家と酒
¥2,090
開高健、吉田健一、赤塚不二夫、中上健次、さくらももこ、内田百閒 ほか 著 発行 平凡社 平凡社編集部 編 出版年月 2021/09 ISBN 9784582747133 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 304ページ 酒呑みへ捧ぐ、作家と酒をめぐる44編! 昭和の文豪や現代の人気作家によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。ほろ酔い、泥酔、二日酔い……そして今宵も酒を呑む。 1 酒呑みの流儀 正しい酒の呑み方七箇条/おいしいお酒、ありがとう 杉浦日向子 二十年来の酒 立原正秋 或一頁 林芙美子 ビールの歌 火野葦平 酒と小鳥 若山牧水 ビールの味 高村光太郎 あたしは御飯が好きなんだ! 新井素子 酒のエッセイについて 二分法的に 丸谷才一 2 酒の悪癖 酒徒交伝 永井龍男 失敗 小林秀雄 酒は旅の代用にならないという話 吉田健一 一品大盛りの味─尾道のママカリ 種村季弘 更年期の酒 田辺聖子 やけ酒 サトウハチロー 『バカは死んでもバカなのだ赤塚不二夫対談集』より 赤塚不二夫×野坂昭如 ビール会社征伐 夢野久作 3 わたしの酒遍歴 ホワイト・オン・ザ・スノー 中上健次 音痴の酒甕 石牟礼道子 酒の楽しみ 金井美恵子 eについて 田村隆一 先生の偉さ/酒 横山大観 酒のうまさ 岡本太郎 私は酒がやめられない 古川緑波 ビールに操を捧げた夏だった 夢枕獏 妻に似ている 川上弘美 4 酒は相棒 ブルー・リボン・ビールのある光景 村上春樹 薯焼酎 伊丹十三 サントリー禍 檀一雄 香水を飲む 開高健 人生がバラ色に見えるとき 石井好子 パタンと死ねたら最高! 高田渡 風色の一夜 山田風太郎×中島らも 冷蔵庫マイ・ラブ 尾瀬あきら 『4コマ ちびまる子ちゃん』より さくらももこ こういう時だからこそ出来るだけ街で飲み歩かなければ 坪内祐三 焼酎歌 山尾三省 5 酒場の人間模様 未練 内田百閒 カフヱーにて 中原中也 三鞭酒 宮本百合子 星新一のサービス酒 筒井康隆 とりあえずビールでいいのか 赤瀬川原平 「火の車」盛衰記 草野心平 水曜日の男、今泉さんの豊かなおひげ 金井真紀 終電車 たむらしげる
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じゃむパンの日|赤染晶子
¥1,980
発行:palmbooks B6変型判 縦178mm 横128mm 208ページ 定価 1,800円+税 ISBN978-4-910976-00-6 初版年月日2022年12月1日 時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。 『乙女の密告』で芥川賞を受賞。 2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。 日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。 著者プロフィール 赤染晶子 (アカゾメアキコ) (著/文) 1974年京都府生まれ。京都外国語大学卒業後、北海道大学大学院博士課程中退。2004年「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞。2010年、外国語大学を舞台に「アンネの日記」を題材にしたスピーチコンテストをめぐる「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞。著書に『うつつ うつら』『乙女の密告』『WANTED!! かい人 21 面相』がある。2017 年急性肺炎により永眠。エッセイの名手としても知られ、本書が初のエッセイ集となる。
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うみべのストーブ 大白小蟹短編集
¥880
発行 リイド社 発売日 2022年11月25日(金) 判型 B6 ページ数 232ページ 定価 880円 (税抜本体 800円) ISBN 9784845861439 期待の新鋭、大白小蟹(おおしろこがに)・初単行本。生活から生まれた絵とことばが織りなす、珠玉の7篇。 俵 万智 「小蟹さんの澄んだ心の目。そのまなざしを借りて私たちは、忘れそうなほど小さくて、でもとても大切な何かを見つめなおす。たしかに降ってきたけれど、とっておけない雪のように。」 雪のように静か。冬の朝のように新鮮。 自分の気持ちに触れることができるのは、こんな時かもしれない。 [収録作品] ●「うみべのストーブ」 運命のように出会ったえっちゃんとスミオにも、ある日訪れた別れ。傷心のスミオを海に連れ出したのは、隣で彼を見守り続けていたストーブだった…。 「ふたりが…お互いに、好きだったこと 私はちゃんと覚えてる 何度だって思い出すよ」 連載時のカラーを再現し、2色刷で収録。 ●「雪子の夏」 トラックドライバーの千夏が雪の日に出会った、雪女の雪子。夏のあいだは消えてしまうという雪子に夏を見せてあげたい。忘れられない夏の物語。 「誰もあたしのことを 思い出してくれなくなったら こんなぼんやりしたまま 永遠に消えちゃうの? 」 ●「きみが透明になる前に」 ある日事故で透明になってしまった夫。彼の姿が見えないことにほっとしている自分はもう、彼を愛していないのだろうか…。見えないものに触れる、夫婦の絆のかたち。 「ねえ泉 ありがとう 僕を見つけてくれて」 ●「雪を抱く」 パートナーとの間の妊娠を知り、複雑な気持ちの若葉。大雪で家に帰れなくなったある日、偶然出会ったコウコと朝までの時間を過ごす。女性の身体をめぐる物語。 「わたしの身体が わたしひとりだけのものだったことなど 一度でもあっただろうか」 ●「海の底から」 仕事で忙しい毎日を送る深谷桃は、かつてのように小説を書くことができない。いまの自分はまるで海の底から上を見上げているようで…。創作に向き合うことができないでいる生活者の苦悩の物語。 「悔しい 書かなくても幸せでいられるのが」 ●「雪の街」 はなれていた親友の突然の死をきっかけに訪れた、昔住んでいた町。思い出のファミレスで出会った森田という男と、死んでしまったスーちゃんのことを思い出しながら、雪道を歩いていく。 夜の黒さと雪の白さは、彼らの弔いを静かに描き出す。 「鈴木さんがどこかで 元気でいてくれるといいなって ずっと思ってました」 ●「たいせつなしごと」 単調な仕事に明け暮れる毎日のなかで、いつのまにか自分の心は動かなくなっていた。いつかどこかのゲートが開いて、別の世界へ行けたなら…。暮らしのなかにある光を見つける小さな物語。 「何かを きれいだと思ったのは いつぶりだろう」
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昔日の客|関口良雄
¥2,420
発行 夏葉社 2010年9月発行 ISBN978-4-904816-01-1 四六判上製 232ページ 価格 2,200円+税 装丁 櫻井久 「私は常々こう思っているんです。古本屋という職業は、一冊の本に込められた作家、詩人の魂を扱う仕事なんだって」 かつて東京大森にあった古書店「山王書房」の主人が残した、一冊の随筆集。 古本と文学を愛するすべての人へ。
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ふたりのアフタースクール〜ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む〜|太田靖久/友田とん
¥1,980
発行:双子のライオン堂出版部 イラスト:くれよんカンパニー ブックデザイン:中村圭佑 価格:1800円+税 判型:A5判、ページ:196頁 ISBN:9784910144078 本を作り、届ける。まずは手探りで。 新人賞でデビューしたものの当時まだ単行本の実績が少なかった作家と、noteに掲載した作品を初めて本にして文学フリマに出店した個人。その二人が、本を作り、そして書店を周り置いてもらう、そしてまた本を作る、その経過を全4回で語り合った対談に、コラムを新録して書籍化。 まずは手探りですすめる、制作の醍醐味をぜひ。 <著者> 太田靖久(おおた・やすひさ) 小説家。2010年「ののの」で新潮新人賞。著書『サマートリップ 他二編』/『ののの』、共著『犬たちの状態』(写真・金川晋吾)など。そのほか、文芸ZINE『ODD ZINE』の編集、様々な書店でのイベン トや企画展示、「ブックマート川太郎」の屋号でオリジナルグッズ等の 制作や出店も行っている。 友田とん(ともだ・とん) 作家・編集者。日常や文学に可笑しさを見出すエッセイや小説を発表する。2018年に著書『『百年の孤独』を代わりに読む』を自主製作し、全国を行商や営業したことをきっかけに、2019年に出版レーベル・代わりに読む人を立ち上げる。自著『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』シリーズの他、『うろん紀行』(わかしょ文庫著)、『アドルムコ会全史』(佐川恭一著)、文芸雑誌「代わりに読む人」を刊行している。