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新装版 COOK|坂口恭平
¥2,420
発行 晶文社 B5変型判 縦252mm 横162mm 厚さ13mm 160ページ 定価 2,200円+税 ISBN978-4-7949-7446-4 CコードC0095 初版年月日2024年10月15日 料理ファンのみならず、プロの料理家たちからも反響を得られた 大好評既刊『cook』がカバー素材を新たに、新装版として復刊。 やってみよう、やってみよう。 やれば何か変わる。 かわいい料理本のはじまりはじまり。 色とりどりの料理と日々の思索を綴った写真付き料理日記「cook1、2」と 料理の起源へと立ち戻るエッセイ「料理とは何か」を収録する、 これまでにない、詳しいレシピも料理の作り方も載っていない (記憶で料理をつくる)新世紀の料理書。 カラー図版多数掲載。 [料理の効用] 料理をすると―― ●「 うつ」が明ける ● お母さんの味を思い出す ● 絵が楽しくなる ● 想像力が豊かになる ● 元気になる ●「 手首から先運動」が得意になる
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●サイン本 MONKEY vol. 34 特集 ここにもっといいものがある。岸本佐知子+柴田元幸 短篇競訳
¥1,320
柴田元幸さんサイン本 特典ポストカード付き 発行 スイッチ・パブリッシング ISBN:9784884186463 2024年10月15日刊行 価格 1,320円 (うち税 120円) 翻訳家・岸本佐知子と柴田元幸が、いまいちばん訳したい創作をあつめた海外文学作品特集の第2弾。 2人が選んで訳した英語圏の作家6名による、珠玉の8作品をお届け‼︎ ○ 【CONTENTS】 特集 ここにもっといいものがある。 岸本佐知子+柴田元幸 短篇競訳 Cover and contents artwork by Takada Akiko & Masako Photograph by Tada 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 12 スーヴァンカム・タマヴォンサ ランディ・トラヴィス 訳―岸本佐知子 16 エリック・マコーマック 家族の伝統 訳―柴田元幸 31 競訳余話1 KnifeのKを読め ダニエル・ダットン 38 インスタレーション 44 書かないこと 訳―岸本佐知子 ヘザー・アルトフェルド 48 死んだ言語たちを悼む 56 沈黙を悼む 訳―柴田元幸 59 競訳余話2 テクストは星座 64 アンバー・スパークス 大切なものを隠しておくための場所 訳―岸本佐知子 75 ステイシー・オーモニエ 「将軍」拉致 訳―柴田元幸 88 競訳余話3 短篇に求めるもの 94 坂口恭平 今もなんとか生きのびている 104 No Music, No Stories ブレイディみかこ 道、川、線路 絵ー長崎訓子 114 百の耳の都市 古川日出男 文字禍 artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 118 このあたりの人たち 川上弘美 ラーメン 写真―野口里佳 120 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 下北沢 124 ネルソン・オルグレン あんたの名前、ジョー? 訳―柴田元幸 絵―平松麻 130 本号の執筆者/次号予告 132 猿の仕事 134 ケリー・リンク 他人のゴースト・ストーリー 訳―柴田元幸 絵―見崎彰広 *……(はしご高)
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MONKEY vol. 33 特集 ニュー・アメリカン・ホラー
¥1,320
ブライアン・エヴンソン+柴田元幸 共同編集 発行 スイッチ・パブリッシング ISBN:9784884186302 2024年6月15日刊行 価格:1,320円 (うち税 120円) ホラーはいま、「旬」なのか。柴田元幸が信頼を寄せる作家、 ブライアン・エヴンソンをゲストエディターに招き、 いま新しい何かが起こりつつあるアメリカ現代ホラー小説を特集! 表紙はヒグチユウコによる描き下ろし作品です。 タナナリーヴ・ドゥー ウィンドウの霊 訳―柴田元幸 絵―六角堂DADA エイドリアン・ヴァン・ヤング グランドフレンド 訳―柴田元幸 artworkーPOOL ブレンダ・ペイナード 放射能者 訳―柴田元幸 artworkー津田周平 DRAGON PALACE TOUR USA 2024 文―柴田元幸 絵―きたむらさとし 【CONTENTS】 特集 ニュー・アメリカン・ホラー ブライアン・エヴンソン+柴田元幸 共同編集 Cover Artwork by Higuchi Yuko 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 12 ブランドン・ホブソン カエルたちの襲来 訳―柴田元幸 22 タナナリーヴ・ドゥー ウィンドウの霊 訳―柴田元幸 絵―六角堂DADA 35 ジン・E・ロックリン ティータイム 訳一柴田元幸 絵一内田有美 38 エイドリアン・ヴァン・ヤング グランドフレンド 訳―柴田元幸 artwork―POOL 52 ブレンダ・ペイナード 放射能者 訳―柴田元幸 絵―津田周平 62 対談 ブライアン・エヴンソン×柴田元幸 ニュー・ホラーの曖昧な輪郭 絵―ヒグチユウコ 69 イ・ジョンサン 空の紙袋 訳―斎藤真理子 絵―大庫真理 83 西崎憲 『魔女の科学』訳者あとがき 絵―加藤千歳 96 平松麻 しあわせな会話 100 トマス・ハーディ ジョージー・クルックヒル氏の 生涯における一事件 訳―柴田元幸 104 坂口恭平 雨のからだ 114 No Music, No Stories ブレイディみかこ 酔っぱらい 絵ー長崎訓子 122 百の耳の都市 古川日出男 夫婦善哉 artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 126 このあたりの人たち 川上弘美 円口類ヌタウナギ 写真―野口里佳 128 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 東京スカイツリー 133 DRAGON PALACE TOUR USA 2024 文―柴田元幸 絵―きたむらさとし 140 本号の執筆者/次号予告 142 猿の仕事 *……(はしご高)
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MONKEY vol. 32 特集:いきものたち
¥1,540
発行 スイッチ・パブリッシング ISBN:9784884186265 2024年2月15日刊行 価格:1,540円 (うち税 140円) イノシシ、カエル、イヌなど「いきもの」が登場する創作を集めた特集‼︎ ジョン・アーヴィングの小説内小説の柴田元幸による新訳や、岸本佐知子が本特集のために選び訳したステファニー・ヴォーンの短篇のほか、伊藤比呂美や小山田浩子の書き下ろし作品から、長場雄の絵物語などを掲載。 さらに、トルーマン・カポーティ「夜の樹」を村上春樹による新訳で収録。 表紙はミロコマチコによる描き下ろし作品です。 【CONTENTS】 特集 いきものたち Cover Artwork by mirocomachiko 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 8 ミロコマチコ しま 14 伊藤比呂美 ヒルディスヴィーニたち 絵―植田陽貴 24 ケヴィン・ブロックマイヤー 祝福をもたらす内なる動物 ——小説における非 – 人間生物の存在意義について 38 動物が主要なキャラクターとなっている名作 50 訳一柴田元幸 絵一秦直也 40 いきものが登場する名作 50 選一柴田元幸 絵一秦直也 42 ステファニー・ヴォーン 犬の天国 訳ー岸本佐知子 絵―濱愛子 52 小山田浩子 観察のしかた 絵―nakaban 62 ジョン・アーヴィング ペンション・グリルパルツァー 訳―柴田元幸 83 R・L・スティーヴンソン 立派な訪問者 訳ー柴田元幸 84 長場雄 SATURDAY IN THE PARK 92 フィリップ・K・ディック プリザビング・マシン 訳―柴田元幸 絵ー小林紗織 100 セナー・アーマド 狼たち 訳ー柴田元幸 絵―小林エリカ 118 インタビュー ジョン・クラッセン 闇がそこにあるという実感 聞き手ー柴田元幸 126 坂口恭平 手紙 132 No Music, No Stories ブレイディみかこ 恋の帰結 絵ー長崎訓子 142 百の耳の都市 古川日出男 砂の女 artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 146 このあたりの人たち 川上弘美 矮小化 写真―野口里佳 148 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 夢の島熱帯植物館 152 本号の執筆者/次号予告 154 猿の仕事 156 サワコ・ナカヤス コップ一杯の水としての蟻 訳ー柴田元幸 158 トルーマン・カポーティ 夜の樹 訳ー村上春樹 *……(はしご高)
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その日暮らし|坂口恭平
¥1,760
発行 palmbooks 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ12mm 144ページ 定価 1,600円+税 ISBN978-4-910976-03-7 CコードC0095 初版年月日2024年8月1日 ずっと向き合えずにいた寂しさの正体がわかったことで、 僕ははじめて、自分を信頼できるようになった。 コロナ禍にはじめた畑。熊本の土地とたいせつなひとたちとの出会い。うれしさも苦しさも分かち合える家族との昼夜をへて、僕は自分のなかにいた、もうひとりの大事にすべき存在と出会った。日々を綴るエッセイの先に待つ、あらたな境地へといたる生の軌跡。 目次 畑をはじめて/四年目の畑/安全地帯/ふたりとの出会い/無償で助け合う/外の世界に夢中/鬱は大事な休息/先祖めぐり その一/先祖めぐり その二/先祖めぐり その三/生きるための絵/背中を押された娘の言葉/自分を褒める習慣/ゲンの背中を掻く毎日/アオにマッサージをする夜/不知火忌/その人の「町」/泉との出会い その一/泉との出会い その二/わらしべ長者/ゲンと虫歯/両親と小旅行/助けた亀は戻ってくる/建てない建築家/ゲンの良いところ/人生に無駄なし/プライベートパブリック/声を拾い集める/師匠の見つけ方/新しい病院の設計/海から呼ばれている/親友の優しさ/アオのアドバイス/やるだけやって怒られる/絶対に大丈夫/子どもが一番の薬/伯母が歩いた/イスタンブールは実家/自殺者をなくす方法 その一/自殺者をなくす方法 その二/ピザ修業でナポリへ/学校に行かない君へ/創作すること/鬱になる/脆弱だからこそ持続する/興味はないのか?/思いつきノート/手に預ける/助けてくれるみなさんへ/寂しさが笑顔に変わる あとがき 著者プロフィール 坂口恭平 (サカグチキョウヘイ) (著/文) 1978年熊本県まれ。2001年早稲田大学理工学部建築学科卒業。作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行なう。2004年に路上生活者の家を収めた写真集『0円ハウス』を刊行。主な著書に『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』『独立国家のつくりかた』『幻年時代』『徘徊タクシー』『まとまらない人』『苦しい時は電話して』『躁鬱大学』『土になる』道草晴子の漫画による『生き延びるための事務』など。パステル画をはじめ絵画作品を多数発表しており、2023年2月に熊本市現代美術館にて個展「坂口恭平日記」を開催。本作の装画も著者の水彩画作品となる。
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ユリイカ2024年8月臨時増刊号 総特集=折坂悠太
¥1,870
SOLD OUT
発行 青土社 定価 1,870円(本体1,700円) 発売日 2024年7月9日 ISBN978-4-7917-0450-7 -『たむけ』『平成』『心理』、そして『呪文』へ- 最新アルバム『呪文』6月26日発売! 折坂悠太の音楽は静かに見つめ返す。旋律に置かれた言葉を耳にしながら私たちは、置かれなかった言葉の蠢く沈黙の気配にも呑まれてゆく――不在のものへの思いが込められた『たむけ』(2016)、個人史と重なる一つの時代を切り取った『平成』(2018)、コロナ禍の社会で惑い揺れる心を見つめた『心理』(2021)という3枚のアルバムを経て、来たる6月に放たれる新たなアルバムの名は『呪文』だという。ドラマや映画への楽曲提供、展示「薮IN」(2022)や歌詞集の刊行、活動10周年弾き語りツアーなど、さまざまな歌と言葉の旅の先で折坂悠太の音楽はいかなる風景のなかを進みゆくのか。いま足音の聞こえるほうへと耳を澄ませる。 総特集◉折坂悠太——『たむけ』『平成』『心理』、そして『呪文』へ ❖カラー口絵 2018〜 / 撮影・構成=塩田正幸 ❖対談〈1〉 同じ風のなかで / 安達奈緒子×折坂悠太 ❖歌のたより 水ようび / 青葉市子 親友のような歌 / 寺尾紗穂 齎す者 / あだち麗三郎 時々の時々 / 坂口恭平 ❖アンケート わたしと折坂悠太 / 石橋静河 イ・ラン KID FRESINO 後藤正文 仲野太賀 中納良恵 松井文 夜久一 ❖創作〈1〉 折坂漫画 呪文 / 寺田燿児 ❖インタビュー 今日を生きるおまじない / 折坂悠太 聞き手=白岩英樹 ❖音から音へ 10年間のあゆみ、そして『呪文』へ / 大石始 「平成」の越え方 / 輪島裕介 アンコントローラブルな響きを取り込む——折坂悠太の即興性に関する覚書 / 細田成嗣 ❖創作〈2〉 水に生まれる / 廣川毅 ❖言葉と出会う 「べ」の領域——『呪文』の成長点 / 細馬宏通 はじまりの詩/詩のはじまり / 斉藤倫 『薮IN』と『あなたは私と話した事があるだろうか』を読んで、わたしたちは薮INした事が、折坂さんと話した事があるだろうか、と考えてみる。 / カニエ・ナハ ❖創作〈3〉 静物 / 正一 ❖光を手渡す 折坂悠太服飾史 / 永冨佳代子 風を読む / 山本啓太 折坂さんに揺らされながら / 佐藤快磨 ❖物語の隣で 物語の続きを願う歌——『泣く子はいねぇが』の音楽と「春」 / 木津毅 春の音、歌の言葉 / 髙山花子 個と公の響き合う歌——「朝顔」とJ-POP / 柴崎祐二 ❖対談〈2〉 音をよく見て、健やかに / ゴンザレス三上×折坂悠太 司会・構成=松永良平 ❖いくつもの景色 折坂悠太が叩く“私”という太鼓 / 松永良平 全身全霊のあとずさり / 九龍ジョー 折坂悠太 録音雑記帳 / 中村公輔 物語からはなれて / 中里友 ❖それぞれの歩き方 京都の折坂悠太 / 岡村詩野 のろしレコード群像劇——三人の歌い手たちによる、歌を見つめ直す居場所 / 峯大貴 ❖資料 折坂悠太クロニクル / 和田信一郎(s.h.i.) 表紙・目次・扉=鈴木聖 表紙・目次写真=塩田正幸
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MONKEY vol. 30 渾身の訳業
¥1,540
発行 スイッチ・パブリッシング ISBN:9784884186159 2023年6月15日刊行 価格:1,540円 (うち税 140円) 文芸誌「MONKEY」は2023年に創刊から10周年を迎え、6月15日発売の最新号は節目の第30号となります。 その記念すべき第30号は、「渾身の訳業」と題し、優れた文学を翻訳・紹介し続けてきた柴田元幸が、今あらためて“翻訳”に向き合い、今いちばん訳したい短篇をとことん選び、訳す、「柴田訳の作品のみで構成した翻訳小説特集」です。 また、特集外では、村上春樹の新訳によるトルーマン・カポーティの短篇「最後のドアを閉めろ」を特別掲載。さらに、柴田元幸を聞き手に、村上春樹がトルーマン・カポーティについて語ったロングインタビューも収録します。 表紙は画家・山口晃の描き下ろし作品です。 【CONTENTS】 特集 渾身の訳業 Cover Artwork by Yamaguchi Akira 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 8 ポール・オースター 幻肢 訳―柴田元幸 絵―nakaban 28 アミアス・ノースコート 絵 訳―柴田元幸 絵―出口えり 34 ローラ・ヴァン・デン・バーグ 相続 訳一柴田元幸 絵―辰巳菜穂 52 ルイーズ・アードリック うつろな子供たち 訳ー柴田元幸 絵ーさかたきよこ 57 スティーヴン・ミルハウザー 影劇場 訳―柴田元幸 artwork―柿坪満実子 写真ーただ 68 シーリア・フレムリン 陽のあたる場所 訳―柴田元幸 絵ー見崎彰宏 72 ブレンダ・ペイナード 凧を作る者 訳ー柴田元幸 絵ー冨山太一 90 ジョナサン・スウィフト 箒の柄考 訳ー柴田元幸 絵ータダジュン 92 スチュアート・ダイベック トスカ 訳―柴田元幸 絵ー塩川いづみ 27, 51, 67, 89 アメリカ古典新聞漫画 109 坂口恭平 波止場 116 No Music, No Stories ブレイディみかこ 汚れた手 絵ー長崎訓子 126 百の耳の都市 古川日出男 焼跡のイエス artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 130 このあたりの人たち 川上弘美 山猫 写真―野口里佳 132 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 羽田 138 トルーマン・カポーティ 最後のドアを閉めろ 訳ー村上春樹 154 村上春樹 インタビュー カポーティは僕にとってとても大事な作家 聞き手ー柴田元幸 136 本号の執筆者/次号予告 166 猿の仕事
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MONKEY vol.13 食の一ダース 考える糧
¥1,320
特集 食の一ダース 考える糧 発行 スイッチ・パブリッシング 2017年10月15日刊行 価格:1,320円 (うち税 120円) CONTENTS リオノーラ・キャリントン 恋する男 堀江敏幸 あの辺り 西加奈子 ゼイナブの指 戌井昭人 食いものと人 小山田浩子 緑菓子 ブライアン・エヴンソン どんな死体でも 砂田麻美 溶けてゆく名前 神慶太 糸 村田沙耶香 素晴らしい食卓 ジェームズ・ロバートソン ビッグ・マック/牛乳/カフェの死神 坂口恭平 ロンパの森 竹花いち子 猿からの質問 池田エライザ 東陽片岡 栗原康 小島ケイタニーラブ 滝口悠生 藤原新也 マシュー・シャープ エミリー・ミッチェル ボブ・ディラン ノーベル賞受賞講演 訳=柴田元幸 日本翻訳史 明治篇 後半 講師=柴田元幸 連載 川上弘美 古川日出男 岸本佐知子
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読書の日記 InDesign 入籍 山口くん|阿久津隆
¥2,200
発行 NUMABOOKS 文庫判、672ページ 本を読む人と、その生活。心地よく本を読むことに特化した〈本の読める店〉「fuzkue」店主による、読書の喜びに満ちた日記シリーズ、第4弾。 2018年10月4日から2019年2月2日までの分をまとめ、加筆・修正を加えたものです。 額に入れた絵画のような美しい表紙の、厚さ5cmのハードカバー。装画・カナイフユキ。 登場する本(一部):マルセル・プルースト『失われた時を求めて』吉田健一『時間』ケイト・ザンブレノ『ヒロインズ』アリ・スミス『両方になる』千葉雅也『意味がない無意味』坂口恭平『cook』ホルヘ・イバルグエンゴイティア 『ライオンを殺せ』庄野潤三『夕べの雲』など。 阿久津隆(アクツタカシ) 1985年栃木県生まれ。東京・初台にある〈本の読める店〉fuzkue 店主。2020年4月には下北沢店もオープン。著書に『読書の日記』(NUMABOOKS)、『本の読める場所を求めて』(朝日出版社) ●関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=阿久津隆
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MONKEY vol. 29
¥1,320
特集 天才のB面 発行 スイッチ・パブリッシング 価格:1,320円 (うち税 120円) 2023年は文芸誌「MONKEY」10周年アニバーサリーイヤー‼ 新年最初の特集では、誰もが知る天才たちの知られざる一面に焦点を当てます。フランツ・カフカのドローイングやソール・ライターの絵画作品を掲載。さらに、レイモンド・チャンドラーが秘書へ宛てた手紙を村上春樹の訳し下ろしで収録。 第2特集ではバリー・ユアグローを特集。書き下ろし超短篇や最新エッセイを柴田元幸訳し下ろしで掲載します。 表紙はイラストレーター・長場雄による描き下ろし。 【CONTENTS】 特集 天才のB面 Cover Artwork by Nagaba Yu 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 8 Drawings フランツ・カフカ 発見された素描 21 Advice レイモンド・チャンドラー レイモンド・チャンドラーの説く秘書の心得 訳―村上春樹 絵―六角堂DADA 25 Journalism ジャック・ロンドン 日露戦争従軍記事 訳一柴田元幸 34 Paintings ソール・ライター ペインテッド・ヌードと水彩画 荒木経惟 本能的に絵描き 柴田元幸 画家ソール・ライター 52 Not Driving リチャード・ブローティガン リチャード・ブローティガン、車を運転しないことを語る 聞き手―シェリル・マッコール 訳―柴田元幸 絵―しりあがり寿 56 Fatherhood ナサニエル・ホーソーン ジュリアン&リトル・バニーとの二十日間、パパ著 訳―柴田元幸 65 Cartoons フラナリー・オコナー 学生時代の諷刺漫画 74 坂口恭平 水の苞 81 イーディス・ウォートン ミス・メアリ・パスク 訳―柴田元幸 94 和合亮一 ANIMALS artwork―渡邊義紘 写真―白木世志一 98 No Music, No Stories ブレイディみかこ ゴー・ペンギン・ゴー! 絵ー長崎訓子 106 百の耳の都市 古川日出男 台所太平記 artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 110 このあたりの人たち 川上弘美 落下 写真―野口里佳 112 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 蛇崩 116 特集 バリー・ユアグロー 世界は奇怪 訳ー柴田元幸 トラべローグ「本を漁って世界を巡る」 短篇「民話」「キンポウゲの山」「ティーカップ」 回想録「私の身に起きた十の最も奇怪な出来事」 ベスト10「私の好きなヤクザ映画」 ヤクザ映画オマージュ短篇「野獣の頬」 140 猿の仕事 142 本号の執筆者/次号予告
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猫はしっぽでしゃべる|田尻久子
¥1,540
発行 ナナロク社 装丁:名久井直子 DTP:大倉真一郎 装画:坂本千明 判型:四六判 上製192ページ 発刊:2018年5月 ISBN:978-4-904292-80-8 C0095 挟み込み冊子「橙書店・田尻久子さんに寄せて」 【寄稿】伊藤比呂美(詩人)、川内倫子(写真家)、 坂口恭平(作家)、渡辺京二(思想史家・評論家) 熊本の〈小さくて不便な本屋〉橙書店。 店には日夜、地元の常連客をはじめ、 全国の本好きたち、 人気作家や編集者らが集まるという。 看板猫とともに日々店に立ち、 人と人、人と本とをつないできた店主による 本と猫と記憶にまつわる初めてのエッセイ集。 巻末に、本書でとりあげたお薦め本の書籍リスト付き。 お店というのは不思議な場所だ。旅人から相談を受けたことがある。お会計のときに、いきなり辛いことを思い出して泣き出した人もいる。見知らぬ人から頂きものをすることは、度々ある。あの日、あのとき、ありがとうございました。さっぱり思い出せないことのお礼を言われて恐縮する。その人たちの名前も連絡先も知らない。でも、彼らの時間をわずかだけ知っている。その時間は、たまに忘れ難いときがある。二度と会うことがなくとも、顔を思い出せなくとも、その時間の手触りは思い出せる。(本文より) 〔著者プロフィール〕 田尻久子(たじりひさこ) 1969年熊本県生まれ。熊本県在住。 橙書店・オレンジ店主。 『アルテリ』責任編集者。 会社勤めを経て、 2001年喫茶店orangeを、2008年橙書店を開店。 2016年熊本発の文芸誌『アルテリ』を創刊。 2017年第39回サントリー地域文化賞受賞。
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MONKEY vol.27
¥1,320
特集 ラジオの時 発行 スイッチ・パブリッシング 2022年6月15日発売のMONKEY最新号は「ラジオ」特集。 実際に火星人が襲来したとリスナーが信じ込み、全米がパニックに陥った、伝説的ラジオドラマ『宇宙戦争』を柴田元幸訳により一挙掲載。 さらに藤野可織、坂口恭平、神慶太の書き下ろし短篇も収録 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 8 ラジオドラマ 宇宙戦争 原作一H・G・ウェルズ 作一ハワード・コッチ 訳一柴田元幸 絵一R・O・ブレックマン 40 柴田元幸 ラジオドラマの時代 47 リック・デマリニス The Voice of America 訳一柴田元幸 絵一落合翔平 54 藤野可織 夢の人 絵一yasuo-range 64 猿からの質問 ラジオの出てくる物語 四元康祐/小島敬太/斎藤真理子 福嶋伸洋/和田忠彦/小沼純一/久野康彦 74 神慶太 老いた海 絵一植田たてり 82 ネルソン・オルグレン 分署長は悪い夢を見る または、ヒル&ヒルにアミタールを入れたのは誰だ? 訳一柴田元幸 絵一信濃八太郎 95 坂口恭平 航海士マリグの部 103 No Music, No Stories ブレイディみかこ ニコの死 絵ー長崎訓子 110 わたしの知らない子供たち 西川美和 帰郷 絵―agoera 122 百の耳の都市 古川日出男 高野聖 artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 126 このあたりの人たち 川上弘美 息子 写真―野口里佳 128 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 五本松 132 猿の仕事 134 本号の執筆者/次号予告 136 ケヴィン・バリー ビールのないパブ 訳ー柴田元幸
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薮IN|折坂悠太
¥2,500
SOLD OUT
出版元:REPOR / TAGE 価格:2500円(税込) 仕様:200ページ/110×160mm/並製本 編集:高宮 啓 デザイン:鈴木 聖 ISBN : 9784991177910 一般販売日:2022年6月1日 短編小説「薮IN」を始め、エッセイ、論考、対話など様々なスタイルの文章を折坂が書き下ろした初の著書。ゲスト作家として塩田正幸(写真家)、坂口恭平(建築家、作家、音楽家、画家)、イ・ラン(音楽家、作家、イラストレーター)も参加するオムニバスブック。 そのものらしさでなく、そのもの自体を見てみたかったんです。 薮の中へ投げ入れて、この身体も押入れて。出会い直そうとしたんです。 するとどうでしょう。どうしても見たくない、自覚したくないものまで確認でき、ひどい口内炎ができました。甘かったと思いました。 皆さんをそこへ連れて行ってどうなるか。何があるのか、何もないのか、わからないんです。 いろんな人の顔を想像しています。穏やかな顔ばかりではありません。 進もうとすることと、逃げようとすることは、とてもよく似ているんですから。 ただ私は、薮に入って、そこに居てみます。人生に必要な過程だと思ってしまったからです。そういう勘はあります。 ここへ来るまでの、たくさんの力添えに感謝します。 よければこの薮に、分け入ってみてください。 折坂悠太
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Water|坂口恭平
¥3,300
発行 左右社 翻訳:エリック・マーゴリス 装丁:STUDIO 峯崎ノリテル・正能幸介 写真:帆刈一哉、坂口恭平 定価:本体3000円+税 B5変型判並製/276ページ 2021年10月15日 第一刷発行 978-4-86528-039-5 C0071 たぶんこの世で僕しか、この風景を絵にしないと思う。 前作『Pastel』が1万5000部を突破! 著者SNSで話題が鳴り止まないパステル画集、待望の第二弾が刊行。 光、水、風の戯れ。具象と抽象が入り混じる、2020年秋冬〜2021年夏までの記録。 ニューヨークタイムズ本紙1面に著者インタビューが掲載され、世界からも注目が集まる坂口恭平。自身のライフワークともいえるパステル画は日々変化を続けている。 ● 坂口恭平 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=坂口恭平
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MONKEY vol.25
¥1,320
発行 スイッチ・パブリッシング 【CONTENTS】 特集 湿地の一ダース Cover illustration by Kondoh Akino 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 8 デイジー・ジョンソン 断食 訳―岸本佐知子 絵―出口えり 16 シェイマス・ヒーニー 湿地帯 Bogland 訳―柴田元幸 18 柴崎友香 底なし同士 絵―竹浪音羽 30 ソロモン・ノーサップ 『奴隷の十二年』より第十章 訳―柴田元幸 絵―西川真以子 38 マシュー・シャープ なぜ働くか 訳―柴田元幸 絵―武田鉄平 40 坂口恭平 湖 絵―岩切千恵 48 リック・バス ミシシッピ 訳―柴田元幸 絵―高見基秀 54 小山田浩子 おおしめり 絵―安藤巨樹 64 エドワード・ゴーリー 錯乱したいとこたち 訳―柴田元幸 66 童恩正 五万年前の来訪者 訳―小島敬太 絵―ゲレンデ 76 シェイマス・ヒーニー 奇妙な果実 Strange Fruit 訳―柴田元幸 artwork―冨山太一 78 湿地語小辞典 文―柴田元幸 絵―しりあがり寿 84 猿からの質問 湿地・沼地と聞いて、 真っ先に思い浮かぶ場所 ブライアン・エヴンソン/阿部大樹/ 温又柔/大竹英洋/藤野可織 92 わたしの知らない子供たち 西川美和 うつろいの秋 絵―agoera 113 No Music, No Stories ブレイディみかこ 怒りを込めて振り返るな 絵ー長崎訓子 120 百の耳の都市 古川日出男 地獄変 artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 124 このあたりの人たち 川上弘美 電気工事 写真―野口里佳 126 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 南新宿 130 猿の仕事 132 本号の執筆者/次号予告
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坂口恭平のぼうけん 第一巻
¥1,047
発行 土曜社 著・装丁 坂口恭平 読者対象 10代〜30代の男女 初版 2014年2月28日|5000部 ISBN|Cコード 978-4-907511-06-7|C0095 仕様 ペーパーバック判(172 × 112 × 12.2ミリ)|272頁|本明朝9ポ|42字15行 用紙 カバー:日本製紙ユーライト 127.9g/㎡|表紙:王子製紙OK上質紙 157g/㎡|とびら:王子製紙OKいしかりN 85.5g/㎡|本文:王子製紙OKライトクリームツヤ 64g/㎡ 印 刷 所 大日本印刷 行け、行け、恭平! 0円ハウス、都市型狩猟採集生活、独立国家の原点がここに。パリ・ロンドン・東京を駆け巡る、著者25〜26歳の冒険日記を完全収録。日々のごはんがおいしそうな匂いをたて、本は思想を語り、音楽が本来の音を鳴らす――。読み手の心に生きる喜びを灯す青春の記録。パソコンもなく、風呂もなく、エアコンもなく、文章を書く習慣もなかった著者が、「私・自分・僕」と語り口を変えつつ、まんが喫茶でつづる日記で文章を鍛える。ホームページと自分の本(著作)という分身を手に、偶然のような必然の出会いに導かれるように「どうせうまくいく」の境地で活動の場を広げていく。泣いても笑っても戻ることのないあの頃……、読み手の心にそれぞれの25歳を思わせずにはおかない、最新刊にして、すでに懐かしい一冊。00年代の青春日記としても痛快無比! も く じ 冒険のはじまり 主な登場人物 恭平、パリに行く 恭平、直感する 恭平、研究する 恭平、営業する 恭平、再び欧州へ 恭平、歩く 二〇〇四年までの僕 著 者 略 歴 坂口恭平 〈さかぐち・きょうへい〉1978年、熊本市に生まれる。建築家・作家・絵描き・踊り手・歌い手。2001年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。04年に路上生活者の住居を取材した写真集『0円ハウス』を発表。08年、隅田川に住む路上生活の達人・鈴木さんの生活を記録した『東京0円ハウス0円生活』を出版。10年、「都市の幸」をもとにお金を使わず生きる術を示した『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』を出版。土地の私有制から自由な家として総工費2万6千円の「モバイルハウス」を完成させる。また、入学金、授業料を取らない私塾「零塾」を開校。11年の震災後、地元熊本に「新政府」を樹立し、初代内閣総理大臣に就任。首相官邸「ゼロセンター」に被災地の子供たちを受け入れる。12年刊行の『独立国家のつくりかた』は新政府樹立宣言の書として読まれ、6万部を超えるベストセラーに。同年、弾き語りアルバム『Practice for a Revolution』を発表、渋谷さくらホールのコンサートに600名超のファンが集う。同年、ワタリウム美術館で「坂口恭平・新政府展」を開催。13年に書き下ろし小説『幻年時代』、自身の双極性障害に向き合う『坂口恭平躁鬱日記』を発表。同年「暮らしの原点を問う一連の活動」に対して吉阪隆正賞を受賞。14年に『幻年時代』が熊日出版文化賞受賞。現在は書き下ろし小説「徘徊タクシー」ほか、「現実脱出論」「不安西遊記」など新作を準備している。
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ケアとアートの教室
¥1,980
発行 左右社 編著者:東京藝術大学 Diversity on the Arts プロジェクト 著者:飯田大輔、石田祐貴、浦崎寛泰、奥田知志、金野千恵、久保田翠、坂上香、坂口恭平、菅原直樹、西尾美也、日比野克彦、松岡宗嗣、六車由実 装幀:鈴木千佳子 定価:本体1800円+税 四六判並製/256ページ 2022年2月4日 第一刷発行 978-4-86528-066-1 C0036 藝大で福祉? 東京藝術大学学生と社会人がともに学んだ「アート×福祉」プロジェクトの記録 アートという光を当てると、見えないものが見えてくる 「死にたい人の相談にのる」という芸術活動 老人の方とつくる演劇で認知症を疑似体験 お葬式まで出すホームレス支援 セックスワーカーの法律相談 西成のおばちゃんと立ち上げるファッションブランド トリーチャーの当事者と考える「普通」とは何か 介護、障害、貧困、LGBTQ+、そしてアート。様々な分野で活躍する人々と、東京藝術大学 Diversity on the Arts プロジェクト(通称DOOR)の受講生がともに学び、考える。 そこから見えてきたのは、福祉と芸術が「人間とは何かを問う」という点でつながっているということ。 ケアとアートの境界を行く17項! ❖目次❖ はじめに 伊藤達矢 なぜ「アート× 福祉」? アートの特性が社会を変える 日比野克彦 ❖講義編❖ 「助けて」といえる社会へ ホームレス支援と「子ども・家族marugotoプロジェクト」 奥田知志 「風テラス」という試み セックスワーカーの法律相談 浦﨑寛泰 ダイバーシティと「表現未満、」 重度知的障害者と家族の自立 久保田翠 鬱から始まるアート 躁鬱研究家と「いのっちの電話」 坂口恭平 誰もが誰かのALLYになれる 多様な性のあり方とフェアな社会 松岡宗嗣 「アートなるもの」がアートを超える 服から始まるコミュニケーション 西尾美也 つながりがつくる希望 介護民俗学と「すまいるかるた」 六車由実 老いと演劇 認知症のひとと楽しむ「いまここ」 菅原直樹 罪を犯したひとたちとどう生きる? ドキュメンタリー制作から考える修復的司法 坂上香 ❖実践編❖ 福祉と建築が向き合う、答えなきもの 金野千恵×飯田大輔 普通って何だろう? 「見た目問題」を超えて 石田祐貴 日常というギフト 地域の「信頼」というセキュリティ ミノワホーム 誰かのミカタ地図 孤立したひとの居場所をつくる 香取CCC 他者について想像する力、変わろうとする力 田中一平 〈DOOR受講生鼎談〉 アートとは、福祉とは、多様性とは?
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まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平
¥1,650
SOLD OUT
出版 リトルモア ブックデザイン:吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ) 帯写真:石川直樹 定価:本体価格1500円+税 ISBN 978-4-89815-514-1 2019年発行 仕様[四六判/272ページ/並製] 稀代の芸術家か? 革命家か? 誇大妄想狂か? 僕の小説は、1人の人間が書いてる感じじゃない。/なぜか僕はあらゆる人にシンパシーを感じたり、その人に対してかわいそうって思ったり、助けたいと思ったりする電気信号がある。/魔法は使えないけど料理ならできる/みんなからしたら、新政府が頂点だよね。でも、僕には通過点。/躁鬱病ゆえだと思うんだけど、大事なときは、ぜんぶ恐怖心が飛んでしまう。 (本文より) 坂口恭平が強さも弱さもすべてさらけ出した、3日間のインタビュー。 高速変幻自在男、矛盾に満ち溢れた矛盾のない全活動を語り尽くす。 〈本書はこんな人におすすめ〉 ◎ 坂口さんに興味はある。でも、著作が多すぎて何を読めばいいの? ◎ 気になっている、なんとなく ◎ 胡散臭い、なんとなく ◎ 大ファン!次にどの著作を読もうかワクワクしている(あるいは全部読んじゃった) ◎ 自分も新政府活動をはじめようと思っている(2代総理になりたい、違う政府を立ち上げる予定だ等) ◎ 坂口さんと同様「躁鬱病」だ ◎ 気分が落ち込んでどうしようもない ◎ 「いのっちの電話」をかけようか迷っている 「みんなだって、ちっちゃい頃、歌って踊って絵を描いてたでしょ? なんで今はしないの?」 悩みや不安で息が詰まりそうな毎日。 気持ちよく生きるために必要なのは、実はこんな言葉かも。 (出版社商品ページより)
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Pastel 坂口恭平
¥3,300
翻訳:サム・マリッサ 装丁:STUDIO 峯崎ノリテル・正能幸介 写真:帆刈一哉、坂口恭平 定価:本体3000円+税 A4変型判並製/156ページ 2020年10月30日 第一刷発行 978-4-86528-289-4 C0071 僕は毎日発見している。風景を。今まで目に入らなかったことにどんどん焦点が当たっている、当たった瞬間に別のものに移動している、それくらい僕は変化している。風景も変化している。パステルをもつ指も変わり、指先はいつも動いている。その動きそのものが興味深いから、止まらない。 それくらい僕は何も知らない。空の青について何も知らなかった。今はいくつものパステルの色を塗り重ねる。晴れた日にも暗い色が入っている。光と影がそこら中に満ちている。躁鬱病の僕は鬱を忌避し、躁をあっぱれだと思っていた。しかし、晴れた日にはとても強い黒い影が生まれる。頂点があり、どん底があるのではなく、気分の上がり下がりではなく、気分、ムード、感情の、色調があるようなものが、その途端に、僕の内面もエベレストから海溝まであったジオラマが一気に粒子になって崩れ落ちて、ふわふわとそこら中に浮いている大気になった、自分の体が気象になった。線も面も粒子に戻って、そこら中に気配として残っているだけになった。 ーー「畑への道」より抜粋
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天使日記|寺尾紗穂
¥2,420
特典冊子つき 発行 スタンド・ブックス 2021年12月23日発売 税込2,420円(本体2,200円) 四六判上製 320ページ ISBN:978-4-909048-13-4 C0095 自分の中の子供。目に見えぬもの。聞こえない声。長女が天使に出会った日から始まった、まぼろしのようでいて、確かな日々の記録。 唯一無二の音楽家・文筆家による言葉の到達点。エッセイ49編。 「目に見えるもの以外あるわけない、という断定は、シュタイナーが説いたように理想主義の否定でもある。人が今あるもの、手でつかめるものしか信じられなければ、愛がいったい何であるかも捉えることはできないし、世界をより良く変えていくこともできない。自分には聞こえていない声があり、見えていない世界があるかもしれないと振り返ること、まっさらな心で自然に向き合い、人に向きあうこと。現代を生きる私たちがそれを忘れ、何かに流されるように生きているのだとしたら、立ち止まりたいと思う。そのことにすでに気づいた人々にならって、私は人と一緒に生きたい、と思う」(「あとがき」より) 『彗星の孤独』(スタンド・ブックス/2018年)以来の最新エッセイ集。 目次 Ⅰ 子供でいること 北へ向かう スーさんのこと 目に見えぬものたち 歌とジェンダー 遠くまで愛す 霧をぬけて 闇と引力 天使日記 Ⅱ あくたれラルフ 馬ありて タレンタイム モンゴル民謡 それでも言葉は優しくひびいて 聞こえざる声に耳を澄まして 市子さんとモランのこと おあずけの抒情 矢野顕子の童謡 異端者の言葉 ブラジル移民をめぐって――水野龍からブラジル版五木の子守唄まで パラオ再訪 Ⅲ 山形 カブのわらべうた/吉野 大蔵神社/飯塚 炭鉱の光/足柄 金太郎の周辺/赤穂 海を眺めて/札幌 父の残像/福岡 降り止まぬ雨/今村 キリシタンの教会にて/本郷 アイヌと大神/滋賀 「売国」という言葉/会津 たよりないピアノを前に/名古屋 再会/私への旅/周防大島 尊厳と能動性/東京 ここには居ない誰かについて/ソウル こんなところで子供を産めない/大阪 「あかるさ」へ向かう/阿賀 新潟水俣病/鎌倉 墓参り前後のこと/金沢 ローレンス/阿賀 富と貧しさ/パラオ ひとまずおく/札幌 奥井理ギャラリー/モンゴル シベリアマーモット/玉川上水 あるダンサーの話/長島 愛生園/東京 山谷ブルース/大阪 そのままを認める/東京 コロナ あとがき 寺尾 紗穂 (テラオ サホ) (著) 音楽家。文筆家。1981年11月7日東京生まれ。大学時代に結成したバンドThousands Birdies’ Legs でボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年4月、ピアノ弾き語りによるメジャーデビューアルバム『御身』(ミディ)が各方面で話題になり、坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。大林宣彦監督作品『転校生 さよならあなた』(2007年)、安藤桃子監督作品『0.5ミリ』(2014年/安藤サクラ主演)の主題歌を担当した他、CM、エッセイの分野でもなど活躍中。新聞、ウェブ、雑誌などで連載を多数持つ。2009 年よりビッグイシューサポートライブ「りんりんふぇす」を主催。坂口恭平バンドや、あだち麗三郎、伊賀航と組んだ3ピースバンド「冬にわかれて」でも活動中。2021年、「冬にわかれて」および自身の音楽レーベルとして「こほろぎ舎」を立ち上げる。 著書に『評伝 川島芳子』(2008年3月/文春新書)、『愛し、日々』(2014年2月/天然文庫)、『原発労働者』(2015年6月/講談社現代文庫)、『南洋と私』(2015年7月/リトルモア)、『あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々』(2017年8月/集英社)、『彗星の孤独』(2018年10月/スタンド・ブックス)、編著に『音楽のまわり』(2018年7月/音楽のまわり編集部)がある。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 寺尾紗穂 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=寺尾紗穂